雑録

この青空に約束を―「羽山海己シナリオ」の感想・レビュー

旧家のドロドロと家庭の事情により引き裂かれた二人が結びつく幼馴染のおはなし。

羽山海己のキャラクター表現とフラグ生成過程

羽山海己は航の幼馴染。引っ込み思案で自分を出さず目立たないものの実は我の強い女の子。航のことがそれはもう心配で大好きでいつでも後ろをくっ付いて纏わり付いていたオプションといっても過言ではない。その様子は亭主関白さながら。だけど、いつだって海己の不安を癒してきたのは航の存在だった。両親共働きで夜が遅くて怖くなった海己ちんは航に甘えまくり。航にえばられればえばられるほど子宮が疼いちゃうお年頃。しかし、そんな好感度MAX状態なのにも関わらず、二人は結ばれることの出来ない旧家の壁が立ちふさがっていた。最初はもしかして異母兄妹?とか思ったものだ。航の母親が白血病で死亡して数ヶ月。なんと海己の母親が航の父親と愛の逃避行をかましてしまったぞ。旧家の嫡男であった航側の星野家を責めることはできず、おのずと全ての責任は羽山家へと注がれる。そして訪れる誹謗中傷の嵐。再び海己と再会したときには、海己は航と決して恋愛関係になれないようになっていた。


海己のトラウマは「二人」だけで逃亡すると今までの「みんな」との関係まで喪ってしまうということ。航に抱かれたくてもどうすることもできず、航を思って秘所を濡らす日々が続く。そんな二人のことだから性欲を持て余し、ついに既成事実が成立してしまうのさ。海己を泣かせないようにと、航はその関係を皆から認められるために全力を尽くす。まず寮生たちからの了承を取り付けるが問題となるのは親族関係。星野家にとって羽山家は許すことの出来ない存在。高き壁に絶望しながらも文化祭において、航の祖父母と海己の父親に二人の愛の深さを見せ付ける。ついでに寮取り潰しも防げることになって、数年後に海己の帰郷を待つことのできる場所ができました。それまでには航は親族から了承を取り付けており、二人は結ばれハッピーエンド。