ひまわりのチャペルできみと Marron - En resebloggare ute i världen.ルートの感想・レビュー

憎悪と過去に悩むもなむーを救うというおはなし。


軍隊口調のもなむーは主人公君やいっちゃんと同じく人造兵器の実験体の第4号。1号であるいっちゃんや2号である主人公くんの肉体成功により、もなむーが生み出されたというわけ。人造兵器として過酷な日々を味わってきたもなむーは同じ実験体の主人公くんが幸せの日々を送ることに対して赦せない感情を抱く。主人公くんに接近してきたのは、すべてが復讐のためで幸せ絶頂な時に絶望のどん底を味あわせるため。主人公くんを甘やかしバカップルになりつつあったもなむーは全てが計算どおりで、結婚式の接吻時にナイフで殺傷を試みる。復讐を遂げたもなむーだが、眼前に横たわる血にまみれた主人公くんを見て彼をどんなにか愛していたのだと知ることになる。もなむーの暗い思いをも受け入れココからが二人のスタートなの。だがそうは問屋がおろさない。もなむーは人造兵器として身体をいじくられたがゆえに性格や気質、言葉遣いが軍体調になってしまっていたのだが、過去の乙女チック人格がじわりじわりと蝕んでいく。過去の人格との融和を嫌ったもなむーは自分が過去に乗っ取られる恐怖を経験していく。その疲労はピークに達し精神崩壊寸前。だがそこにもなむーを捨てた両親が現れる。ホントはもなむーは捨てられたのではなかったの。身体をいじられ両親に嫌われたと思い込み気まずい思いで苛まれていたもなむーを解放するものだった。両親の愛情を知り、過去の人格も今の人格も根っこは同じということで現実と折り合いをつけてハッピーエンド。