タペストリー 茅野美那シナリオの感想・レビュー

タペストリーの美那シナリオは、ツンデレヤンデレ女の子を少女救済。
俺の余生は全て茅野のために捧げてやんよ。
このシナリオだけはじめちゃんはエンドまでに死にません。
トラウマ抱えて気丈に頑張る努力少女の生きる糧となれ!!

茅野美那のキャラクター表現とフラグ生成過程


茅野美那は秀才生真面目努力のツンデレ。頑張って頑張って頑張って…もうエンスト起こしそうだし、どこかで糸が切れてしまいそう。しかしながらそんなことはおくびにも出さないの。優秀であらんと努力する美那ちんにとって、頑張らずにのうのうと生きてるはじめが気になってしょうがない。嫌なら眼中に入れなければ良い、存在を抹消すればよい、だけどはじめのことがきになっちゃうのはなんで?それはほのかな淡い恋心を抱いているから。手芸部ではじめと一緒に日常を楽しく送ることは、がちがちの学園生活を送る中で美那の楽しみとなっていた。はじめの病気のことを知ったのは美那が一番遅く、手芸部メンバーがはじめのことを甘やかすのが不愉快でならなかったの。故に、はじめが病気で余命幾許もないことを知ったとき、みんながやっとおおっぴらに心配できるとなったところ、美那だけが日常どおりに接することができたの。美那の中に救済を見出したはじめは文化祭の準備を通して、美那との時間を多く過ごすようになる。時間の共有は二人の仲を進展させ、はじめのことを「本気」であることを示すため、処女を捧げてフラグ構築。しかし、美那シナリオの真髄はここから始まる。



フラグ構築後、脈絡もなくいきなりデレ期到来。なんで?しかもただのデレ期じゃなくて、独占欲・嫉妬・妬み嫉み・ジェラシーが混じりあう。どうして美那はこんな状態になっちゃたの?疑問に思うはじめだが、美那には隠されたトラウマがあったのという展開。美那は幼少期に事故で双子の姉と両親を亡くし、その事故を自分のせいだと思い込んでいた。双子の姉と比較され、誰からも必要とされていなかったと思い込んだ美那は頑なになる。自分が必要とされるのは優秀でなければならない。親戚中に疎まれたらいまわしにされた後、一人になった美那が欲したのはそんな強さだった。しかし、その優秀たらんとする努力はもう限界がきており、はじめとの交際をきっかけに露呈していったのだった。そんな美那を気遣い、頑張らなくて良いとレスしたはじめは自分の返答が失敗だと気づく。美那は他者期待願望のみ、つまりははじめに必要とされたいということのみで生きていた。ショックを受けた美那は、ツンデレヤンデレ通りこし、臆病で他人の顔をチラチラと窺う少女に成り果ててしまった。そんな美那のために出来ることはなんだ!?はじめは、諦めずに毎日声をかけ、双子姉妹のタペストリーを作って想い出想起発動→事故は美那のせいでもなく両親からは自己尊重されていたのだと気づく。はじめのおかげで過去のトラウマから解放された美那の時間が動き出した!!美那シナリオでははじめも病死せず、最後の時まで美那と一緒で尽くしてやるぜとハッピーエンド。