雑録

Re:birth colonyの感想・レビュー

リバースコロニーの体験版は、近未来SFの情報化社会でハッキングするおはなし。
主人公くんが社会的逆境を乗り越えて、自らの技能で立ち回るという展開。
あいよくのユースティア+火の鳥未来編という印象。
あとは製作者が提供する世界設定に付いていけるかが問題。
作中での説明描写に加えて、用語集と解説劇場がてんこ盛り。ストーリーすすまねぇ。

リバースコロニーの体験版の概要

火の鳥未来編よろしく地球環境の悪化により、人間は外部から隔離されたシェルター的空間の中で生存する存在になっていた。主人公のソージさんたちが住むシェルターは、内部で格差社会が浸透し、貴族と貧民の二大階級で成り立っている。ソージさんはスラム街の出身で苦労をし、特殊スキルを身に付けて、上流階級の権力基盤に食い込もうとしていたのだ。ソージさんが持つ特殊スキルはハッキング技術で、高度情報化社会と化したシェルターの中で、貧民街を取り仕切るヤクザ組織の手先として上手いこと活躍中である。そんな中、ソージさんが謎の少女:アズライトと出会い、物語が始まったというboy meats girl的な展開になっていく。このアズライトのキャラクター表現がものすごく可愛いことこのうえない。いつの時代も主人公の人物描写として、社会的逆境にあるキャラクターが自らの才覚をもって現状を打開していくという姿は、読者に対して一定の共感を醸し出しますね。

で、その不思議少女アズライトはソージさんの特殊スキルである情報戦において、無敵の強さを誇る。だって、アズライトは情報を自在に操れる電脳少女だったから。ソージさんは、かつてハッキングスキルを教わった先生がアズライトにそっくりであり、アズライトが記憶を持たないことに疑問を思いつつも惹かれていく。そんななか、貴族階級であるセルリアが介入してきたり、外部コロニーからの使者であるノイエが干渉したりしてくる。彼らを案内するという形で、舞台設定の説明セリフが延々と続いていく描写はちょっとだれる。もう少し自然な感じで読者に世界観を受容させるような展開はないものかと感じながらも、そこはキャラの可愛さでカバーか。説明セリフの前哨戦が終わると、ようやく物語が動き出す。この作品を動かす核となるのが二つの要素で、一つが不思議電脳少女のアズライトがコロニー外の世界へ出たいということ。もう一つが、アズライトそっくりの電脳少女がコロニー内において大衆の廃人化を進めているということ。果たしてソージさんは不思議少女アズライトとともに、貴族政治を打倒し、廃人化事件を解決し、外の世界へ出られるのか!?というところで体験版は終了!この他に用語集と登場キャラによる設定解説の寸劇が見られるが、本編と関係ないからといってメタ的発言を連発させたりキャラ崩壊したりしているのはちょっとなぁ。