雑録

星織ユメミライ「沖原美砂」ルートの感想・レビュー

星織ユメミライの沖原先輩ルートは水族館を復興させるはなし。
社会教育施設として水族館は大衆の啓蒙に対してどのような意義があるかを考えましょう。
地方自治体の放漫経営により財政難に陥り閉鎖してしまった水族館。
学生時代に抱いた文化祭でのミニ水族館の夢は学芸員へと結びつく。
おなじ海洋生物ネタとしては『なつくもゆるる』にはちと劣るかも。

沖原美砂のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 学園生活編
    • 沖原美砂は学園の一つ上の先輩で唯一の自然科学部員。クラゲを始め海洋生物の研究に血肉をあげ、浮世離れした感のあるほわほわ系お嬢さまです。水族館で働いていた生物学者を両親に持つのですが、現在では水族館は閉鎖されてしまい、両親も違う職場に再就職。相原先輩は幼少の頃から水族館に思い入れがあったので残念でなりません。そんな相原先輩と二人三脚で文化祭の出し物を作成するのが学園生活編です。相原先輩は三年生で卒業となる最後の年に主人公くんたちの支援のもと文化祭に参加することに決意します。天文部のそらさんの力も借りて星空をコンセプトにしたアクアリウムを作成し展示しようというのです。アクアリウムの作成は困難を極め、時には海に行き魚たちを捕獲したり、またある時には停電の危機に陥り魚たちの死滅が危惧されたり、そしてまたプランクトンが増えすぎて水槽が濁ったりしてしまいます。その度に主人公くんが男を魅せて協力し、問題を解決していきます。また主人公くんが建築士を目指しているという設定も活かして、閉鎖してしまった水族館のミニチュア模型を作り展示を盛り立てていきます。文化祭当日、大盛況なアクアリウムの展示のなか、学芸員の真似事をして子どもたちを啓発する相原先輩の姿が!!!その様子は市議会議員の目にもとまり、情熱を忘れなければ水族館は復興できるとの言葉を貰うのでした。



  • 社会人編
    • 天文部のそらさんルートでは「リア充成功譚」を読ませられたので、社会人編は社会的敗残者にはツライものがあるねーとか思いつつクリックする。先輩ルートでは主人公くんは建築学科を卒業し一級建築士になってるし、先輩は博士号を取得し大学でのイスもゲットし研究職の道を邁進中。居酒屋でのイチャラブを見せられると、それってどこの世界?とか思えてきます。まぁ先輩も大学で忙しく研究生活をする傍ら、休日には子どもたちのために海洋生物教室を開いて海の魅力を語って後進を育ててヘロヘロになっているので好感が持てます。
    • そんな研究職ライフを送っていた先輩でしたが、日頃の啓発活動が実を結び、地域の水族館が復活することになりました。従前の市営による金権政治的な腐敗体質を反省した結果、健全な経営を心がけることになったそうな。で、水族館の学芸員には大学を辞した先輩が就任します。ご都合主義感が漂いますが、新たなリニューアルオープン際して、主人公くんも設計士として協力することになります。水族館の展示は「地域の海→南海の海→太平洋の海→イルカスタジアム→海獣の海」という動線になっているという設定でしたが、主人公くんたちの課題は、太平洋の海とイルカスタジアムの間の空間の展示を、どのようにして埋めるか?というものでした。この展示の計画の為にアレコレと考える描写は私が学芸員の資格を取ったときの実習時代が思い出されてノスタルジックになりました。感傷。最終的に展示は「原始生命の海」で決定しクラゲが漂うになりました。こうして水族館のリニューアルを成功させた主人公くんは師匠から一人前と認められたので、先輩と入籍することになりましたよとハッピーエンド。