ぼくの一人戦争(第一体験版)の感想・レビュー

体験版第一弾は元チーマーのヤンキーが田舎で更正を目指す話。
『車輪』や『魔王』と同様に視点入れ替えとミスリードのギミックを遺憾なく発揮。
チーマーの視点なのか、その兄貴の視点なのか一瞬分からなくなるね。
通常は三人称なのに回想シーンとか入れられるとずっとヤンキーの視点かと錯覚しそうになる。
体験版第一弾は元チーマーが兄貴のヨメを強姦しそうになるところまでプレイできる。
第二体験版は1月15日公開とのこと。やはり面白いと感じてしまうので続きがわりと楽しみ。

体験版第一弾概要

  • ヤンキー故郷へ帰る
    • 元ヤンキーで殺人事件まで起こしムショに入れられていた永治は、人生をやり直すために故郷の田舎へと戻ってきます。ここでもうギミックにひっかかります。永治の帰郷時には、兄貴の蓮司が車を運転していたんでしょうが、永治がるみと二人で帰って来たように読ませる仕組みになっています。当然武士っ娘ヒロインのるみと結婚しているには兄貴の蓮司ということなんでしょうね、おそらく。そして永治は普通の学園に通い、普通の生活を送って、人生をやり直そうとします。時折挿入される永治の回想話でチーマーたちの社会の底辺ライフの描写がなかなか面白い。国民統合から弾き出され、場末の貧民街で暴力と性的快楽にふける毎日。コンビニ前でうんこずわりしながら食品添加物にまみれた飯を食い、これまた社会的底辺層がバイトで働くファストフード店の丼物を掻き込みます。日本の底辺層の様子がまざまざと目に浮かぶようです。
    • そんな永治が兄蓮司の仲介のもとで、地域の同級生たちと交流を深めていくのですが、戸惑うことも多い日常生活。早く溶け込めるようにと蓮司は根回しをしたりバーベキュー大会を開催したりするのですが、永治の様子はちょっとヘン。蓮司は僻地で唯一の医者の息子の骨折事件には蓮司が関わっているのではないかと推測していきます。そしてついに永治の本性が剥き出しに。なんとるみを強姦しそうになるのですね。自分のモトカノが集団暴行を受けた過去を語る永治に対し、るみは慰めの言葉をかけるのですが・・・。永治はその集団暴行を見て興奮していたと述べ、さらに乱交にも交ぜて貰ったと語ります。そして兄貴のヨメを寝取ろうと手をかけようとする瞬間、兄の蓮司のストップがかかり体験版終了です。

昔さ、るみちゃんみたいな子とつきあってたんだよ。兄さんと父さんと別れたあとね、すごく料理がうまくてさ、家事も全部やってくれるの。うち、母さんがよく家にいなかったからさ。すごく助かって……。好きだったよ。誰もいない部屋で、二人で抱き合っているとさ。落ち着くんだよね。しゃべらなくたって、いいんだ。胸があったかくなるっていうか、マジで、うん……よかった。でも、おれが、変なチームに入ってたせいでさ、拉致られて、乱暴されちゃったんだよね、その子。……そのときのことがさ、忘れられなくて、たまに夢にも見るくらいなんだ……だって、あの子がやられちゃったとき、おれはさ――苦しくなんかないよ、興奮してたもん、おれ。だからさ、興奮してたの。よくわかんないんだけどね。忘れられないってか、忘れたくないんだよね。そのあと乱交まぜてもらっちゃたし……んで、お願いなんだけど、るみちゃん。やらせてよ、ねえ、お願い……どいつもこいつも蓮司、蓮司ってうるせえんだよ。あんなやつ、ただの障害者じゃねえか……兄貴には内緒にしといてやるよ。