花咲ワークスプリング!(体験版)の感想・レビュー

人の絆とか集団の力とか仲良しグループとか友情とかを前面に押し出してくるギャグゲー。
煩わしい人間関係を切り捨て、孤高であろうとするメインヒロインの思想を転換させろ。
確かにコミュニケーション能力とか友情とか団結とかはお題目として立派だとは思うけれども・・・。
最終的には自分一人で自律できなきゃならんし、ぼっちとかをあんまり否定して欲しくないなぁと。
まぁここではツンドラメインヒロインがホントウは人間関係を求めていることがウリなようですが。

体験版概要

  • 過去の未練と幽霊部
    • 主人公くんは怠惰な学園生活を送るおちゃらけた軽いノリの人物像です。しかしながら幼少期に行っていたボランティア活動「おたすけ団」に未練を抱いており感傷的になることもしばしば。過去に抱いた熱い想いを胸にしながらも、それを発揮することもできずに、日々を適当に過ごしていました。そんな際、主人公くんは学園で自主的に留年を重ねる(少なくとも22歳以上)先輩から幽霊部への勧誘を受けます。主人公くんは自分がどんなにダメ人間であるかを自覚しているため、入部を断るのですが、場の流れで部長に就任してしまうことになります。幽霊部の目的は、過去に未練を抱える人間が集まり、お互いに傷をなめ合うことで日々を生きる糧とすることです。体験版では主にハイパーツンドラ娘であり孤高を気取る雄弁ウザ子(本名;不知火祈)に人間関係の大切さを説くことがテーマとなってきます。


  • 不知火祈が抱える孤高からくる寂しさについて
    • ウザ子は一匹狼タイプであり、群れることを極端に嫌います。最近はそういったソロプレイヤーを「ぼっち」と馬鹿にする風評が強いですが、自分はぼっち上等だと思うのですよ。むしろ他者がいないと行動できないとか自立心なさすぎとか思ってしまいますし、飯食うのだって一人のが気楽でしょ?と思う人間なのです。しかしながらウザ子さんは違います。ホントウは友達と仲良く飯を食いたいのに孤独を孤高と読み替えて突っ張ってしまうめんどくさい系女子なのです。そのことに気付いた主人公くんはウザ子からウザいウザいと言われながらも距離感を縮めていきます。ウザ子もウザがりながらも自分を気にかけてくれる主人公くんに対してまんざらではなく心を開いていきます。
    • 体験版で取り上げられるウザ子イベントは「喫煙疑惑事件」。体験入学中のウザ子は善意からタバコの吸い殻を拾ったのですが、偶然それを見咎められ、喫煙をしたのではないかという疑いをもたれてしまいます。事情も聞かず一方的に断罪しようとする教師陣にウザ子は辟易。そこへ現れたのが我らが主人公くんであり、教師陣とウザ子の間を取り持とうとするのですが、煩雑な人間関係に嫌気がさしたウザ子は何もかも投げ出して去ろうとしてしまいます。それを助けてくれるのが幽霊部のチームメイトで、友情パワーが炸裂し、ウザ子を引き留めます。孤高を気取ることで自分が傷つくことを回避し、高い立場から正論を吐くウザ子に対し、主人公くんはその寂しさを見抜くのです。主人公くんにおけるウザ子への想いを抜粋しておきましょう。

孤高の存在っていいよな。格好いいよ。俺も嫌いじゃない。誰にも頼らず自分の力だけで生きていけるんだとしたらそりゃ立派だよ。でもさ、それって楽しいか?・・・こんなのは八つ当たりだ。こいつのポリシーはこいつが決めることだ。どうしようとこの少女の勝手だ。でも言わずにはいられなかった・・・お前はそうやって一人で生きていくつもりか?仮に一人で生きていけたとして、その先に何があるんだ?一人でいられるのは強い証拠だ。でも空虚なんだよ。孤高の先には、もう何もないんだ。

    • こうして孤高を気取る少女を徐々にオープンハートさせながら、物語は進んでいき、ウザ子は主人公くんが幼少の頃行っていた「おたすけ団」のリーダーの妹であることが判明します。しかしながら、ウザ子は兄に触れることを極端に嫌がるのです。主人公くんの過去には何があったのか?なぜウザ子は家族を嫌がり孤高を気取るようになってしまったのか?幽霊部は未練の解決のためにどのような活動をおこなうのか?シナリオの方向性が見えてきたところで、イキナリ重機により部室が壊されてしまい、体験版はお開き!!どうなる花咲ワークスプリング!