「集め物」を題材とした和ゴス風伝奇系妖怪退治。目的は早逝の宿命を負った巫女を呪いから解放すること。
怪異を倒すと「呪詛が結晶化した欠片」が残り、それを集めて玉を完成させることが当面の筋書。
イケニエとなった犬神の怨念を慰撫して祀れば呪いは解けるよ!ということで妖怪退治に精を出す。
個人的にはこの「集め物」が根幹となり、伝奇パートを描きながら呪いを解放すると思っていたのだが……
なんとあっさり共通√で玉を集め終わっちゃって呪い解放しちゃったよ!!→ 個別ルートへGO!!
ゆずソフトで本格的な伝奇を扱うのは無理があったか?
とりあえず呪詛から解放され目的意識を喪失した巫女ヒロインがやりたいことを探す内面描写に突入です。
体験版の続きから個別に入るまでの流れ
- 物語構造「集め物」パターン発動
- 体験版は「呪詛が結晶化した欠片」をインテリ役サブキャラに調査してもらったら、突如怪異に襲われてエンドでした。その続きはどうなったのでしょうか?気になりますね。襲撃の危機に対して主人公くんはムラサメちゃんと憑依合体して乗り切ります。しかし反動は大きく意識を失います。主人公くんは夢の中で呪詛が発せられた記憶を見せられ、イケニエとして殺害されてしまった憑代の犬神の怨念を知るのです。そして「呪詛が結晶化した欠片」は一つになろうとしていることが判明し、主人公くんたちの行動目標も「欠片を集めて玉を完成させる」ことと明確化します。
- しかし、おそらくライターさんのねらいは伝奇を本格的に扱うことではなかったのでしょう。あっさりと玉は完成してしまうのです。その経緯は以下の通り。(1)呪詛の欠片の影響を受けた巫女ヒロインが発情して残りの怪異を呼び寄せる→(2)呼び寄せられた複数の妖怪が合成獣となる→(3)主人公くん【オーバーソウルムラサメちゃん】・巫女ヒロイン・忍者ヒロインの三位一体の攻撃により合成獣を撃破→(4)玉は一片を除いてほぼ完成→(5)残りの一片は主人公くんの体内に埋め込まれていたよ→(6)抽出して玉完成、慰撫して祀って呪いから解放!(分かりやすいチャート方式)。
- 早々に呪いから解放されましたが、そうすると主人公くんも巫女ヒロインも目的が失われてしまいました。事件を解決したら後は用済みで好きにせいとほっぽりだされる主人公くん。幼少の頃から呪詛との戦いを日常としてきた反動で燃え尽き症候群となってしまった巫女。似たもの同士の二人が描かれていてここら辺は結構好きだったりします。自分と同じような境遇の巫女ヒロインに対し、主人公くんは「やりたいことを見つけよう」と進路相談的なノリでキャリア教育モードとなります。主人公くんは今まで不遇であった巫女ヒロインの力となることに新たな生き甲斐を見出し、個別ルートに入っていきます。
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