その日の獣には、「友瀬瑠奈シナリオ」の感想・レビュー

高慢な女が悪魔契約で痛い目にあって反省するはなし。
道徳の教科書を読んでいるかのようなテンプレ的な茶番みたいな感じ。
自分勝手な女が思い通りにいかずにブチ切れる姿は良く演じられていたと思う。
メーカー特性のシナリオ-ブツ切り感は健在で、アッサリ反省しすぎかもしれない。

友瀬瑠奈のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 我儘で自分勝手で高慢な女が反省するはなし
    • (1)友瀬瑠奈は少しばかり演劇の経験がある少女。しかし注目されるのは自分でなければ気が済まず、他の俳優も自分の劇を成功するための部品にしか思わないという身勝手な女でした。さらには大した実力もないのに、他者を見下し、優越感に浸ることでしか自分を保つことが出来ず、それが崩されれば精神崩壊というなんとも面倒くさい女です。そして、集団行動にも適さず、チームメイトが自分の思った通りにならないとすぐにブチ切れてしまうのでした。シナリオの前半部分はこういった瑠奈のワガママっぷりがこれでもかというくらいに描かれていきます。これから高慢な女を反省させるために過度にキャラ付けを行うというのが、制作者サイドの意図なのでしょうが、とてもじゃないけど攻略する気が起こりません。
    • (2)自分の思い通りならない瑠奈は癇癪を起して悪魔契約。過去の記憶と引き換えに、他者を魅了する能力を手にします。しかしここで問題発生。過去の記憶は自分のものではなく、主人公くんが瑠奈と過ごした過去の記憶だったのです。一時期はそれでもかまわないと、魅了の力を楽しみ、悦に浸るのですが・・・瑠奈の行動原理の根本にあったのは、過去に主人公くんと見た演劇で感動したことであったので、主人公くんが過去の記憶を忘れてしまったことに耐えきれなくなります。そして反省。悪魔に魅了の力を返し、主人公くんの記憶を返してもらうのでした。こうして力を失った瑠奈は、演劇の試験で敗北。しかし全てが無駄であったかというとそうではなく、今まで1年生の間は雑用という規定があったのですが、チャンスを与えても良いという方針に変わったのでした。
    • (3)シナリオのチャートとしては、【自己本位の我儘な女→悪魔契約→最初は調子に乗るも痛い目にあう→反省して改心】という流れであり、道徳の教科書ようなテンプレな展開でした。

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