雑録

金色ラブリッチェ-GoldenTime-「僧間理亜FDご都合主義エンド」の感想・レビュー

完全に賛否両論別れそう。本編グランドエンドを全否定する理亜存命エンド。
主人公くんと初めて結ばれた日に初潮が来て一発必中妊娠確定。
余命幾何もない理亜は堕胎をせずに自らの命と引き換えに娘を出産することを望む。
そして母子共に健康です!産後の経過は順調で娘もスクスクと成長。
最後は親子3人で学園を再び訪れ銀のエンジェルを湖に投げ入れハッピーエンド。
FDだからとはいえ、丁寧に尊厳死を描いたキャラをアッサリ存命させるというのは・・・

まさかの理亜存命エンド。本編で描かれた理亜の尊厳死って何だったの!?

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  • 本編のテーマの全否定
    • 金恋本編ではホスピスである理亜が如何にして自分の人生を全うするかが丁寧に描かれ、死を目前にしても「カッコつける」ことが作品の主題となっていました。しかしFDにおいて、本編のテーマであった尊厳死をいとも簡単にひっくり返してしまうとは、誰が想像したことでしょうか!?理亜は妊娠出産乗り越えて、フツーに存命します。
  • 「母親の母胎を犠牲にしてまで子どもを出産するかどうか問題」
    • 一応、FDの理亜√の主軸は「母親の母胎を犠牲にしてまで子どもを出産するかどうか問題」が扱われています。これまで理亜にとっての生存理由は、シルヴィアと再会した際にタメを張ることであり、そのためにマリア=ヴィショップとして活動してきたのです。クリスマスパーティーでシルヴィアと競演を果たした理亜は、人生の目標を達成します。そして最後は余命をしっかりと生き抜くことが目指され、主人公くんと結ばれたのです。FDでは主人公くんと結婚を誓い、契りを交わしたその時に、初潮がおとずれ一発必中大当たりとなります。子どもが望めなかった自分が、幸運なことに妊娠できた・・・。この事実は、理亜に最後の命を振り絞らせ、出産を決意させたのでした。
  • 理亜の信念、シルヴィアの悔恨、主人公くんの信頼
    • 理亜は決心が鈍らぬように主人公くんに告げずに日本を去ってシルヴィアの故郷で医療を受けます。それでも連絡は取り合っていたので、主人公くんは薄々理亜の妊娠に気づいていたようです。夏休みにシルヴィアの故郷に呼びつけられた主人公くんは、もう既に堕胎が不可能な腹ボテ状態の理亜を目にするのでした。自らの命と引き換えに子どもを残そうとする理亜。堕胎を行わせることができたのにそうしなかったシルヴィア、理亜の決意を受け容れることしかできない主人公くんと、それぞれの立場が描写されていきます。最悪のケースは母子共に死亡。そんな状態で、無事に子どもを産むことが出来るか!?出産に立ち会うシーンは思わず手に汗握ります。
  • 「妻の死と娘の生をどのように受容するか問題」が描かれるのかと思ってしまったよ・・・
    • この「母親の母胎を犠牲にしてまで子どもを出産するかどうか問題」は古くからノベルゲーのテーマになっており、有名どころではCLANNADの渚→汐とかサマポケのしろは→うみとかの事例があります。そして残された主人公くんは妻の死を乗り越えることと娘の生を受け容れることが試練として与えられるのです。本作の主人公くんはどのように課題を乗り越えるのでしょうか・・・はらはらドキドキ。そう思っていた時が私にもありました。
  • 理亜存命、ご都合主義エンド
    • 出産シーンから時間軸は飛び、そこには成長した少女の姿が・・・どうやら無事に出産に成功しスクスクと成長したようです。で、この後ご都合主義。理亜フツーに生きとるやんけ。一瞬理亜が死亡したとミスリードさせる展開となりますが、数クリックで理亜登場。主人公くんは幸せな家庭を築いていたのでしたとさ。いやはや、FDとはいえ、理亜存命させてしまったら、本編の主題の全否定になってしまうのではないでしょうか。せめて、子ども産んで、命の継承エンドでは駄目だったんでしょうかね?

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