雑録

【巡検メモ】博物館等施設見学3日目 鹿児島・宮崎

3日目は鹿児島と宮崎。鹿児島は黎明館と集成館及び仙巌園。宮崎は宮崎総合博物館と延岡城跡。
地方の博物館は、その県がどのように形成されたかを物語るので、各地域の共通性と独自性が見られて面白い。

黎明館

  • 特別展はアンデス展をやっていたがスルーして常設展へ。原始~現代までの鹿児島県の通史を扱う。中心となるのは隼人と島津氏。独自の文化を築いた隼人が大和との戦に破れて律令国家に組み込まれていく。献上された盾から律令国家に支配されたことが分かる。そして律令国家と公地公民が崩壊し、源頼朝が台頭すると平氏系勢力を排除し、島津氏は島津荘の地頭となる。当初は代官を派遣するだけであったが、蒙古襲来を契機に土着化。しかし薩摩・大隅には土着系武士も多く、島津氏が三州統一を果たしたのが、戦国時代の島津貴久の息子たち4兄弟の時代であった。

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集成館及び仙巌園

  • 世界遺産島津斉彬の一連の工場が近代化を推進したと評価されて世界遺産となる。ここでは黎明館以上に島津氏推し。島津氏もその先祖を源頼朝に求め、島津氏初代は頼朝の息子であるとする家系図が掲げられていた。集成館の建物及び隣接している仙巌園の内部にある反射炉の遺構がここで見られる世界遺産の実物。私は反射炉跡でこけて脛をしたたかに打つという経験をした。仙巌園大河ドラマ:セゴドンのロケ地となったらしく、ドラマの映像と対比させるパネルが設置されていた。これもまたコンテンツツーリズムかもしれない。

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宮崎総合博物館

  • 閉館時間1時間前にようやく辿り着く。1階は自然史、2回は歴史系の展示。最初のパネルで「日向の国は隔離されていたので縄文人の骨格に近い」という解説パネルがあったので、解説員さんに「何故、日向国は隔離されていたのか?」と質問したら何か大事になってしまった。戦国時代の展示について日向国宮崎平野に勢力を伸ばした伊東氏が支配していたが島津に敗れたとのこと。解説員さんは伊東マンショがこの伊東氏なのであると強調していた。江戸時代には日向国は諸藩の分立状態となり、一番大きかったのが、延岡藩譜代大名が入ったのだとか。

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延岡城

  • 高橋元種が築城し、中心の石垣を外すと一挙に崩れ落ちて千人殺すという「千人殺しの石垣」で有名。最初、この石垣を見つけられず、城の頂上にまで登ってしまい、時を告げる鐘というのを見てきた。若山牧水はこの延岡の地に関係が深いらしく、「白鳥は悲しからずや」の和歌を思い出した(Keyの作品『リトルバスターズ』に若山牧水好き属性持ちのヒロインがいる)。これもまたコンテンツツーリズムである。で、千人殺しの石垣も無事に見つけることができた。

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