tourism

Contents Tourism Planning & Management 2019(003)「ファンツーリズムの事例研究の紹介」

今回のコンテンツツーリズム論演習は、事例研究の紹介。 研究として認められていないコンテンツツーリズムの難しさが感じられた。 (博士課程は論文の査読を通すことが博士号取得の条件になるため) 教授からのお言葉 コンテンツツーリズムは「価値観の共有」…

【先行研究】杉本圭吾「ゲームにおける地域表象」で扱われている作品の中からノベルゲー関連(NVL,ADV,SLGなど)を抽出し時系列順に整理したもの

杉本圭吾「ゲームにおける地域表象」(『地域×アニメ コンテンツツーリズムからの展開』成山堂書店 2019) 論稿の趣旨 地域コンテンツ研究ではアニメ系論稿が多いが、その一方でゲーム系論稿がほぼ見られないことを主張。地域が登場するゲーム作品を整理してい…

Contents Tourism Planning & Management 2019 (第1回課題-b)「北海道を舞台とするコンテンツ作品の調査(2019年度ver.)」

課題 「北海道がロケ地・舞台・ゆかりの地となっている作品(ポップカルチャーとして消費されているコンテンツ)で、且つメディアミックス展開されているものを10個以上リストアップせよ」(※2019年度はメディアミックスに拘らなくても良いとのこと。公式なメ…

Contents Tourism Planning & Management 2019 (第1回課題-a)「北海道を舞台とするコンテンツ作品の調査(2018年度ver.)」

コンテンツツーリズム論演習では毎回課題が出ます。 cf.2019年度 第1回目の授業はコチラ↓ 2019年度の第1回目の課題は2018年度と同じものでした。 「北海道がロケ地・舞台・ゆかりの地となっている作品(ポップカルチャーとして消費されているコンテンツ)で、…

Contents Tourism Planning & Management 2019 (001)「コンテンツツーリズムの基礎知識」

today's summary 2019年度のコンテンツツーリズム論演習の始まり始まり。今回は初回の授業ということでコンテンツーリズムに関する基礎知識の確認。コンテンツツーリズムの特徴、定義、類型、実態などが扱われました。 【本日のメニュー】 コンテンツとコン…

Contents Tourism Planning & Management 2019 (000)「ゲームを題材にしたコンテンツツーリズム~『北へ。』関連サイトなどまとめ~」

2019年度後期のコンテンツツーリズム論演習を履修する皆さま、よろしくお願い致します。 昨年度(2018)のコンテンツツーリズム論演習の講義内容 昨年度は「受講生がそれぞれ札幌市内を中心にコンテンツツーリズムのツアーコースを作り、授業ではその巡検をし…

【史料】90年代末期~ゼロ年代前半における当時の新聞報道の『北へ。』に関する記事

コンテンツツーリズム論演習で使う用のメモ。 当時の新聞報道を読んでいると、拓銀の経営破綻により深刻な不況となった北海道経済を再生するため他都府県からの観光客誘致を狙ったゲームだったことが分かる。 【目次】『北へ。』に関する各新聞記事 1998年 …

【草稿・レジュメ】「コンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの重層性 ~コンテンツツーリズムにより再評価された地域の文化財を活用する日本史授業実践~」

報告用レジュメ 【目次】 1.問題の所在 2.先行研究整理 2-1.コンテンツツーリズムによる地域振興・経済発展を唱えるもの 2-2.コンテンツツーリズムと地域資源・文化遺産の関係を論じたもの 2-3.コンテンツツーリズムが「文化遺産」を再発見・再評価させた「…

【授業実践】コンテンツツーリズムにより再評価された文化財と、それを題材とした高校日本史の授業実践について

これまでコンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの重層性を研究してきた。コンテンツツーリズムはこれまでとは違う客層を発掘し、従来の文化財などの歴史資源に新たなスポットライトを当てる。これにより文化財が再評価され、保存・継承の対象となり、…

【授業開発】コンテンツ作品で題材とされた重要無形民俗文化財を活用した歴史教育について

Key word 高校日本史、日本史B、歴史教育、「伝統や文化の学習」、コンテンツツーリズム、ヘリテージツーリズム、コンテンツ産業、アニメーション、『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』(通称『あの花』)、重要無形民俗文化財、秩父吉田の龍勢、地…

【先行研究整理】コンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムのあいだ

※作業中私の問題意識は、歴史教育を試験をパスするための単なる手段や抽象的な概念操作で終わらせるのではなく、歴史を自らの現実と結びつけた上で歴史的諸能力を身につけさせることである。それ故、文化財や文化遺産を歴史資源とするヘリテージツーリズムに…

【学習指導要領】高等学校におけるヘリテージ(文化遺産・文化財)を利用した歴史教育について~コンテンツツーリズムの視座から~

コンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの重層性については以前にも述べたが、歴史や文化の継承の手段としてコンテンツツーリズムを役立てることが重要である。コンテンツ目的でやってきたツーリストの方々に、作品だけでなく地域そのものに魅力を持っ…

【ネタだし】コンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの重層性

趣旨 「コンテンツツーリズム目的で訪れる旅行者に対し、如何にして地域そのものに興味を持って頂くか」 Key words 観光 文化遺産 日本史 歴史教育 小学校3年・4年社会科 景観 地域の魅力 価値創造 1.問題の所在 コンテンツの賞味期限と一過性のブーム コン…

「『あの花』スタンプラリー2019~聖地ちちぶ 10 年目のあしあと~」の感想

※この文章を読む前のご注意! コンテンツ産業をフックとして地域そのものに興味関心を持ってもらうためにはどうすればよいかという問題意識のもとで書かれています。アニメツーリズムを利用した観光振興政策をとる埼玉県産業労働部観光課。 2019年7月から10…

【巡検メモ】博物館等施設見学を終えて 総括的な雑感

今回の長期巡検ではヘリテージツーリズムの研究の一環として、地方博物館による観光振興及び地域史の啓発と普及を視察してきた。具体的には地域の博物館がどのように訪問客を誘致しているか、自らの地域の歴史をどのように語り継ごうとしているかについて等…

【巡検メモ】博物館等施設見学11日目 群馬滞在編④集めろ古墳カード!第2話「西毛編」

すぐに古墳を見つけられず、ウロウロと彷徨い、古墳カードの配布場所で悠長に展示を見ていたら、瞬く間に時間が過ぎ去り、最後の方は駆け足気味でろくに展示を見ずカードだけもらう状態になってしまった。あくまでもポイントラリーは周遊のための動機付けで…

【巡検メモ】博物館等施設見学10日目 群馬滞在編③集めろ古墳カード!第1話「東毛~中毛編」

ツーリズムによる地域振興及び周遊ルートの創造の手段として、よく用いられる方法がスタンプラリーである。近年ではスマホの発達によりアプリによるもののみに特化した事例もある(例えば北海道のゴールデンカムイのスポットを周遊させるスタンプラリーなど)…

【巡検メモ】博物館等施設見学9日目 群馬滞在編②高崎北ミュージアムトライアングルほか

本日は高崎駅以北・利根川以西の地域を北上していった。かみつけの里・土屋文明記念館・絹の里は「高崎北ミュージアムトライアングル」という見学ルートを作り出し、観光客の周遊を生み出そうとしている。ただ、これに上野国分寺跡を回ることを考えると、緯…

【巡検メモ】博物館等施設見学8日目 群馬滞在編①群馬県立歴史博物館

歴史系博物館の展示パターンとして、文脈関係なく博物館が見せたい主要展示を第一に持ってきて、それから通史に入るケースがある。群馬県立歴史学物館は「埴輪」が主要展示であり、まず第一に埴輪を見せてから、古墳を紹介し、古代東国文化を推してきている…

【巡検メモ】博物館等施設見学7日目 滋賀(大津&琵琶湖)・岐阜(関ヶ原)・福井(一乗谷)・石川(金沢)→【新幹線】→群馬(高崎)

大津から北東へ進み金沢へ。滋賀県の訪問地は琵琶湖よりも安土か彦根にしておけば良かったかもしれない。福井県では県立歴史博物館が16時30分入場締め切りのところ16時32分に着いたのだが、入場させて貰えなかった。そのため一乗谷へ行くことにし、朝倉義景…

【巡検メモ】博物館等施設見学6日目 鳥取&岡山→【新幹線】→京都→【在来線】→滋賀(大津)

6日目は鳥取と岡山。松江からの移動でまごついた上、国立公園・ジオパークである鳥取砂丘に時間を割いたため、鳥取県立博物館と鳥取城を回れなかったのが、心残りである。岡山県立歴史博物館は、特殊器台から円筒埴輪への発展が印象的。岡山から京都へ新幹線…

【巡検メモ】博物館等施設見学5日目 山口(萩)&島根(出雲・松江)

世界遺産を活用し、萩市全体をミュージアムとしてとらえる観光政策「萩まちじゅう博物館構想」の勉強の為に時間を取られ、出雲に行くのが遅れる。そのため時短のため有料優先で中国自動車道をぶっぱしたので、日本海沿岸を走ってみたかったと思う。 萩 萩博…

【巡検メモ】博物館等施設見学4日目 大分(中津)・福岡(門司)・山口(下関)

この巡検の目的の一つとして、地方の歴史系博物館が自らの地域をどのように認識し、物語っているかを比較することが挙げられる。そのため、なるべく県立の博物館を訪問しているのだが・・・なんと大分県立歴史博物館は改修中で休館であった。公式webサイトの…

【巡検メモ】博物館等施設見学3日目 鹿児島・宮崎

3日目は鹿児島と宮崎。鹿児島は黎明館と集成館及び仙巌園。宮崎は宮崎総合博物館と延岡城跡。 地方の博物館は、その県がどのように形成されたかを物語るので、各地域の共通性と独自性が見られて面白い。 黎明館 特別展はアンデス展をやっていたがスルーして…

【巡検メモ】博物館等施設見学2日目 長崎・熊本・鹿児島

2日目は長崎・熊本・鹿児島。長崎市内から島原へ行きフェリーで熊本へ渡って高速道路で鹿児島まで南下。佐賀県内で入手できなかった『ゾンビランドサガ』のスタンプラリー台帳を何故か熊本県でゲットした。後の祭り。 【お品書き】 長崎歴史文化博物館 島原…

【巡検メモ】博物館等施設見学1日目 福岡・佐賀・長崎

博物館はきちんと見ようと思えば、とても時間がかかる。限られた日数でたくさんの場所を見ようと思えば、自ずと強行軍となり、中身が充実したものとは言えないだろう。それでも、地方の博物館がどういう場所なのかを実地で見ておくことには意味があろうと正…

【巡検】九州及び中国地方(山口・島根・鳥取・岡山)の博物館等施設の視察

今ではもう昔のことだが、教委にいた時に学芸員の資格を持っていた関係上、博学連携の研究として1年間博物館で勤務実績を積んだことがあった。その縁もあり、観光資源として地方の博物館がどのような機能を果たしているかを視察するため、九州・中国地方の博…

Heritage tourism(014~015)【発表】「歴史教育とコンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの融合」

ヘリテージツーリズム論演習のラストは、各々が作ったツアープランの発表でした。 ちなみに私が作ったプランはこれ【↓】 h30shimotsuki14.hatenablog.com5分発表・5分質疑応答ということで、以下は発表前に作っておいた原稿メモ。勿論発表の時は何も見ずにや…

Heritage tourism(013-B part)【議論】「札幌市街地においてアイヌ文化を観光資源とするにはどうすればよいか。」

今回のヘリテージツーリズム論演習は、前回の巡検を踏まえ「札幌市街地においてアイヌ文化を観光資源とするにはどうすればよいか」を議論するという内容。 余談メモ:東北のアイヌの地名 最終課題は札幌でない地域を取り扱っても良い。例えば、東北地方にも…

Heritage tourism(013-A part)【予習・下調べ】「先住民族を観光資源として利用することの問題点~所謂「観光アイヌ」について~」

現在受講しているヘリテージツーリズム論演習では、「先住民族の文化継承を目的としたツーリズムの在り方」が特に重要視されている。 2020年アイヌブーム 北海道では2020年にオープンするウポポイ(民族共生象徴空間)を始め、ゴールデンカムイのコンテンツツ…