『トリニティ×カラミティ~淫らな躾と終わる世界~』 体験版の感想・レビュー

箱庭世界モノ。世界を滅ぼし創り直そうとする神に抗い天使と戦う話。
主人公は育成担当で魔力供給とクエストによりヒロイン達の魔力管理を行う。
2020年代にもなるというのに作業系ポチポチSLGであり戦闘システムも微妙。
夜伽技術の内容により心・技・体3つのパラメーターが上昇下降するギミック。
そのため1回目は多少新鮮味があるが、後はひたすらクリックするだけになる。
伏線的に世界は創造主を欠いているので主人公=創造主パターンかもしれない。

箱庭世界モノにおける形而上学的存在に対する創造物たちの抵抗

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  • 世界は創造主たちによって何度も創り直されているんだ!
    • 主人公たちの世界は神々の箱庭世界であり、砂遊びのように何度も創り直されているという設定です。そして現在進行形で世界は終末を迎えており、天使たちが世界を滅ぼしにやってきています。主人公が属する陣営は魔王が統治する国であり、前回の終末の際に神に選ばれ生き残った種の子孫とのことです。このまま座して滅びを受け入れるわけには行かず、天使たちに対して抗おうとします。主人公の陣営には莫大な魔力を秘めながらもコントロールできない赤・青・黄の信号機ヒロインが揃っています。主人公は彼女らの魔力管理を行いながら、能力を伸ばしていく役割を担っています。世界の滅びを防ぐためには天使に勝利する必要があり、主人公はその魔力管理の能力で天使を犯すことにより堕天させることができるのです。体験版では冒頭に天使とのバトルが発生し、四天使のうちの一人をアッサリと撃破することに成功します。二人目の天使が滅びを行うには30日の猶予期間があるということで、その30日間がSLGパートとなり、クエストや魔力供給をこなしながらヒロインたちを育成していきます。
    • 世界の創造主は失踪しているかのようなことが匂わされており、主人公も魔王に拾われる前の記憶が無いことから、世界の創造主=主人公なのでは!?という伏線が張られています。

 
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  • 作業系ポチポチゲー脳死プレイ
    • SLGパートでは心技体3つのステータスを上昇させることが目的です。選んだクエストをこなしながらパラメータを上昇させますが、クエストを行うごとに魔力の淀み(疲労度)が発生します。この淀みを解消するためには魔力供給が必要になり、「躾」という夜伽パートを実行できます。
    • 夜伽パートでは様々な房中術が用意されており、その性技の内容により心技体の能力を上昇・下降させます。必要なのは極振りするのかバランスよく育てるのかを考えることくらい。後はひたすらポチポチしていきます。閨房シーンも初回は面白みがありますが、2回目以降は何ら変わることもないので、あとはもう作業。ヒロインの魔力の淀みゲージがゼロになるまで、夜伽パートを続けることができ、数値とのにらめっこが続きます。
    • バトルパートはいわゆる数値ジャンケン。心技体のうち一つを選び、相手が出してきた数値よりも上ならライフゲージを削ることができ、相手のライフをゼロに出来れば勝利という単純な設定です。一応、最初の相手の数値は分からないようになっておりターンごとに桁のどこかが分かるようになっていくという感じ。

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2020年4月発売 ノベルゲーム感想・レビュー集











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