雑録

アマカノ2「氷見山玲」シナリオの感想・レビュー

「合理的」を掲げるぼっち系クーデレ少女が非合理な恋情を知る話。
「非合理と知りつつもそれを楽しもうとする想い、それが浪漫なんですね」
今まで孤高を貫いてきた少女は恋を知り縁を結び円を広げていく。
しかし孤独感に耐えられぬようになり弱くなったと自嘲する。
だがそれは関係性が広がったことによるものだとして主人公が居場所を示す。
なんかリトバスOPの2番の歌詞のようなテーマ。
あと「合理的」と聞くと『動物のお医者さん』を思い出さずにはいられない。

氷見山玲のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 玲が合理性を追求するのに理由は無い
    • 氷見山玲は孤高を貫くぼっちガール!口癖は「合理的」であり、非合理な人間関係を構築しないため、簡素に生きています。そんな玲は登下校にかかる時間を短縮するためという理由で従兄である主人公の実家へ転がり込んできます。合理的ですね。個人的には、なぜこんなにも玲が合理性を追求するようになったのかという過去話があるのかと思っていたのですがそんなものなかった。
    • あと余談ですが「合理的」という言葉が多様されると『動物のお医者さん』を思い出してしまうのは私だけではないはず。チョビを初めて西根家に迎え入れた時、ハムテルが広い邸宅を通って自室まで行く場面で「北海道の人は合理的であるから普段使う部屋しか掃除しない。食事も各々で腹が減った時に食べる。」というシーンがあったような気がする。そのシーンが頭にチラついてしまうのさ。

 
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  • 「非合理と知りつつもそれを楽しもうとする想い、それが浪漫なんですね」
    • 玲はひょんなことから生姜せんべいが好物となり、小遣いを使い込んでしまいます。それゆえ、主人公がバイトしている喫茶店で一緒に働くようになり四六時中時間を共にするようになります。主人公との適度な距離感と時間の積み重ねが居心地の良さを提供し、玲の人間関係を育んでいくのです。合理性を重視してきた玲が主人公との関係性により非合理的な感情を享受する所はグッときます。玲が恋は合理的であることを覆したと述べるのですが、これに対して主人公が「浪漫」を説き、「非合理と知りつつもそれを楽しもうとする想い、それが浪漫なんですね」と悟るシーンが個人的にはおススメのシーンとなっています。

 
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  • 皆で作った環は大きくなりすぎて、時には君がどこにいるのかも分からなくなって
    • 主人公と結ばれると玲はその縁をたどってクラスメイトたちとも交流をするようになり、ぼっちではなくなっていきます。そして正月の里帰りの際、玲は主人公がいなくて寂しさを感じると共に自分が弱くなったと気付くのでした。そんな不安を主人公に打ち明けるとリトバスのOPの2番の歌詞のような話になります。これまでぼっちだった玲は主人公と縁を結んだことにより、縁が円になって人間関係が大きく広がった。そのため寂しいという感情を抱くようになったが、俺たちはここにいると中心点を確認する作業に入るのです。その象徴となるのが主人公のマフラー。バレンタインのお返しに自分の使用しているマフラーをプレゼントするのですが、それが玲の拠り所となるのでした。

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