2020製品版

白昼夢の青写真 CASE-0「世凪グランドエンド」の感想・レビュー

人類を救うために世界と一体化するハイパーアルティメット世凪エンド。 近未来SFが舞台だが本質的にはまどマギや穢翼のユースティアと同じ主題。 記憶障害・基礎欲求欠乏症・仮想空間・観測による実態化がモチーフ。 Key、火の鳥未来編、バルドスカイ等の諸…

白昼夢の青写真 CASE-3「桃ノ内すもも」の感想・レビュー

よくある「自分探し」モノ。若者が将来について悩み「一夏の経験」により、それを見つける。 自分が情熱をかけられるモノを主人公とすももが各自見つけ出すプロセスが醍醐味。 主人公は亡き母の幻影を乗り越え人物を撮るカメラマンに生き甲斐を見出す。 すも…

白昼夢の青写真 CASE2「オリヴィア・ベリー」シナリオの感想・レビュー

シェイクスピアの人生と作品を題材にした話。 真夏の夜の夢、ハムレット、ロミオとジュリエットの創作秘話を新解釈する。 「信仰の自由」と「女性解放」をテーマにしていたが、何も解決せず終わる。 宗教問題が物語を転がすだけの装置に矮小化されてしまった…

白昼夢の青写真 CASE-1「波多野凛」シナリオの感想・レビュー

陰鬱な中年男性の実存を描き出せず、失敗に終わってしまったシナリオ。 最終的にいつもの「少女に実存を見出す」というお決まりのパターンになる。 創作業の苦悩描写は、このライターのヒト『MUSICUS!』来島澄√やったんだろうなって感じ。 結局は「如何にし…

徒花異譚の感想・レビュー

結核により死の淵にある少女が夢うつつながら絵草紙の世界に入り込む話。 絵草紙に出てくる主役たちは皆、少女の縁者に見立てられていた。 花咲かじいさんは祖父、乙姫は家庭教師、瓜子姫は妹、桃太郎は婚約者。 物語のリライトに成功すると少女は現実で病と…

鍵を隠したカゴのトリ「孔雀石透子」シナリオの感想・レビュー

クラスメイトが冤罪で殺人犯にさせられそうになるのを防ぐ話。 燕沢夜の母は毒親で愛人を殺害した罪を娘に擦り付けようとしていた。 第一発見者となった透子は夜を庇って自分が殺人犯と自供する。 証拠不十分で透子は釈放されるが真相を葬るために自ら幽閉さ…

鍵を隠したカゴのトリ「サブヒロインズ」の感想・レビュー

殺人事件の冤罪で幽閉されることになったメインヒロイン透子を救え! サブヒロインの個別√では事件の謎が少しずつ明らかになっていく。 サブヒロインのトラウマを解消してフラグを構築し事件の謎を解き明かそう。 伊鶴√では透子が伊鶴に主人公の祖母を病院へ…

ハミダシクリエイティブ「和泉妃愛」シナリオの感想・レビュー

人気声優の妹が屑兄に奉仕するのはクソデカ巨大感情を拗らせていたからという話。 幼少の頃から聡明で子役として活躍していた妃愛は世間を見下していた。 特に兄である主人公に対しては、幼稚であると蔑視し嫌悪していたのである。 それを見かねた両親に指導…

ハミダシクリエイティブ「バッドエンド(和泉里シナリオ)」の感想・レビュー

個別√に入れなかった時の汎用バッドエンドは従姉の先生のシナリオとなる。 主人公は生徒会室で女装っ子の相談を受けいた所を先生に目撃されてしまう。 何とか冤罪は免れたが、今度は主人公が男色なのではないかとの疑惑が生まれる。 先生は自分の従弟の性癖…

ハミダシクリエイティブ「鎌倉詩桜」シナリオの感想・レビュー

高い能力と豊かな経済力を背景に傲慢不遜な態度を取る黒髪ロング先輩との攻防戦。 詩桜先輩は体験版の時点ではかなり不愉快なキャラクターとして造形されていた。 他ヒロイン√では温厚な主人公が先輩に対してはクソ女認定し鍔迫り合いを展開する。 (これが詩…

ハミダシクリエイティブ「錦あすみ」シナリオの感想・レビュー

引き篭もりがVtuberの世界で居場所を見つけリアルでも不登校を解消する話。 音楽学校で挫折したあすみは普通の学校にも馴染めず「周回遅れ」と感じてしまう。 そんな中、ボカロPついでVtuberで地位を得たあすみは引き篭もりとなってしまう。 家とコンビニを…

ハミダシクリエイティブ「常盤華乃」シナリオの感想・レビュー

オタク趣味のせいでイジメを受け不登校になった少女がオタク趣味で世間を見返す話。 テーマはオタクであることの肯定。オタバレを恐れていた少女が自ら暴露するカタルシス。 スクカ上位者、リア充、パリピによる偏見や蔑視を経済的成功(カネ)によって黙らせ…

ハミダシクリエイティブ「体験版以降の共通ルート」の感想・レビュー

集団への所属をトラウマとする主人公が不登校ヒロインを率いて生徒会活動をする話。 体験版では籤引きで会長に選ばれた主人公が仲間を集めて他校との交流会を乗り切った。 しかしながらリア充女子との絡みを目撃され仲間からの信用を失墜させてしまう。 この…

さくらの雲*スカアレットの恋「グランドエンド(レベッカ・クルーガー√)」の感想・レビュー

「親殺しのパラドクス」により2110年から過去跳躍してきた加藤大尉の野望を打ち砕く話。 主人公こそが歴史を意図的に歪めていた存在であったという展開が最高のカタルシス。 主人公が元いた時間軸は「令和」ではなく「桜雲」でWWⅢが勃発した世界線だった!…

さくらの雲*スカアレットの恋「茅野メリッサ ルート」の感想・レビュー

メリッサが千里眼の持ち主で歴史の歪みが視える存在だと明らかになる話。 汽車旅行での殺人事件は全て千里眼の持ち主を炙り出すだけの茶番であった。 謎を解き明かした主人公に自らの異能を告げたメリッサは帝都の防衛を依頼する。 鉄道を新たに敷設とか殺人…

さくらの雲*スカアレットの恋「水神蓮ルート」の感想・レビュー

造船成金が加藤大尉に殺害されてしまうことを防ぐ話。 ラスボス加藤大尉の野望「帝都再建計画」の一端が明らかになる。 大正時代の大和撫子ヒロインである蓮自身はそれほど活躍せず。 蓮は淫乱方面に目覚め線の細い主人公を枯れ果てるまで搾り取る担当となる…

さくらの雲*スカアレットの恋「不知出遠子ルート」の感想・レビュー

ブルジョワお嬢様遠子が亡き母の縁者を殺害してしまうことを防ぐ話。 遠子は母親の死がトラウマとなっており、復讐を誓った。 遠子の母親は窃盗に入られた際コレクションの一つである時計に圧迫され死んだ。 それ故遠子は窃盗犯を捕まえ、散逸したコレクショ…

『ATRI-My Dear Moments-』(製品版)の感想・レビュー

挫折系主人公救済モノ。温暖化により緩慢に滅びゆく世界で、AIの自己意識を描き出す。 天真爛漫なヒューマノイドが主人公を救うが、その行為は全て機械としての反応の結果に過ぎなかった。 だがそれは心を持ったAIが敢えて機械のように振る舞わざるを得なか…

かけぬけ★青春スパーキング!「聖橘花」シナリオの感想・レビュー

生霊復活譚。橘花の本体は植物人間状態で病院に入院中。 巫女であった橘花は生命が持つ青春の輝きを可視化する異能を持っていた。 家族旅行の前、橘花は違和感を抱くが、それを言い出せず家族は死亡した。 一人生存した橘花は親戚の嫌がらせを罰として受け入…

かけぬけ★青春スパーキング!「柊栞里」シナリオの感想・レビュー

Vtuberの中の人のコミュ障改善物語。 柊栞里は幼少期にアイドルになる夢を馬鹿にされコミュ障になってしまった。 それ故アイドルの代替としてVtuberに目覚めたが、芸風の限界を感じていた。 新たなステージに昇べく自分の殻を破る為リアルでのコミュ障改善を…

かけぬけ★青春スパーキング!「海堂凪子」シナリオの感想・レビュー

合気道少女がサーフィンをする話。なぜ合気道とサーフィンを組み合わせた? 特定分野モノは専門性と魅力を同時に提示する必要があるためライターの力量が問われる。 ではサーフィンの面白さが十分に描けていたかというと微妙と言わざるを得ない。 実家の道場…

かけぬけ★青春スパーキング!「鹿島理々」シナリオの感想・レビュー

富裕階層の御令嬢が裕福な生活を後ろめたく感じ奉仕活動に身を投じる話。 理々は当初ノビレスオブリージュの思想を掲げボランティアに取り組んでいた。 しかしそれは単なる理論武装であり単純に引け目を感じていただけであった。 勤労学生である主人公に比べ…

かけぬけ★青春スパーキング!「遠野律」シナリオの感想・レビュー

家族ゲー。不倫して家族を捨てて出て行った実母の死に目に会いに行く話。 体験版で張られていた伏線通り、叔母は善良な人間であり数クリックで和解。 叔母が強引な手段を取っていたのは姉(主人公の母)が長くない状態だからであった。 憎しみの感情に支配され…

かけぬけ★青春スパーキング!「小日向響」シナリオの感想・レビュー

バイタリティ溢れる元気系猪突猛進幼馴染と地域合同学園祭を成功させる話。 前編は夏休み青春イベントをこなしながら響が主人公に告白させようとする。 後編はフラグ構築した二人が目標達成の充実感を得るべく祭りを企画する。 学祭準備期間中すれ違いの日々…

『現実が見えてきたので少女を愛するのを辞めました。』の感想・レビュー

孤独に耐え兼ね筆を折った同人作家が、結婚家庭で肯定され、再び筆を執る話。 脱オタ後の婚活パーティーで知り合った妻はなんと主人公の同人誌の狂信者だった! 妻は主人公の今にも壊れてしまいそうな姿を見て、癒しを決意し家庭に迎え入れる。 妻はバツイチ…

『GRISAIA: PHANTOM TRIGGER Vol.7』の感想・レビュー

対テロ戦争編(上)。スゲー中途半端な所で終わる。完結してからやった方が良い。 構造はこれまでに人物像を掘り下げたキャラ達を用いて大きな問題に挑むパターン。 終わらない対テロ戦争に投入された学生兵たちの戦場での活躍を描くことが主軸。 一般人の教員…

『Summer Pockets』における「無印本編」と「REFLECTION BLUE」の終局部の相違点について

グランドエンド後、神山識の思念体が突如介入し鷹原家のハッピーエンドが挿入される。 「チャーハン」により形成された円環の理が人々の絆を「おむすび」したというオチである。 自己の存在を賭けてバッドエンドを回避しようとした羽未の犠牲は報われたので…

Summer Pockets REFLECTION BLUE「卓球ルート」の感想・レビュー

水泳部で挫折した主人公が島での夏休みを通して卓球に生き甲斐を見出す話。 余興で始めた卓球であったが島民たちとのバトルを通して情熱を取り戻していく。 シングルスで倒した相手をダブルストーナメントの候補にすることができる。 スポーツを通した心の交…

Summer Pockets REFLECTION BLUE「加藤うみ」シナリオの感想・レビュー

主人公としろはの娘でグランドエンドのメインヒロインでもあるうみの個別ルート。 ネグレクトされていたうみが過去跳躍して若き日の父親から父性愛を獲得する。 親から叱られる子ども達を見て羨ましさと寂しさを感じるうみを主人公が叱る。 好きの反対は嫌い…

Summer Pockets REFLECTION BLUE「水織静久」シナリオの感想・レビュー

伝統芸能「自己の有用性」・「記憶リセット」・「親との和解」の三点セットが炸裂。 嫌なことを忘れてしまう静久に忘れたくない嫌な記憶を与えるというギミック。 そのために紬も主人公も静久との別離を選ぶというビターエンドがグッとくる。 主人公が部活問…