PUI PUIモルカー 第10話「ヒーローになりたい」の感想・レビュー

痛車にされ蔑視・嘲笑されていると思い込んでいたモルカーが劣等感を払拭する話。
ヒーローに憧れていたモルカーですが、車の持ち主により痛車にされてしまいます
持ち主はルンルン気分でヲタショップに乗り付けるがモルカーは恥じ入るばかり。
痛車の自分を周囲は嘲笑っているのではないかと劣等感に駆られ卑屈になります
しかし猫のピンチに際して魔法少女に覚醒したモルカーは見事救出に成功!
ヒーローにはなれなかったけど変身ヒロインとして自分を肯定できたのでした。

劣等感を抱いていた痛車モルカーがヒーローでなくとも魔法天使として活躍できることを知り自己肯定感を得る

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  • ヒーローでも魔法少女でもその本質は変わらないことに気付き痛車であることを肯定できた
    • 今回のお話はヒーローに憧れるモルカーが主人公です。しかし車の持ち主はヲタクであり痛車にされてしまうのです。ショックを受けるモルカーは自分に対して劣等感を抱きます。そして街へ買い物へ出た時、ヲタクショップの前に停車された際、周囲の人々やモルカーから蔑視・嘲笑されているように思いこんでしまうのです。これを見て共感的羞恥に襲われた人も多いのではないでしょうか。実際、一昔前はヲタクであることは恥ずべきことであり秘すべきことでした。決してその身分を明かすことは出来ず、一度明かしたら最後、迫害を受ける結果になりました。それ故、ここでモルカーが周囲から嘲笑われるように感じてしまうのは無理もない事であり、視聴者の一部も黒歴史を抉られて死に悶えたのではないでしょうか。
    • 卑屈になったモルカーは居たたまれなくなり世間の目から逃れ悲嘆にくれます。しかし自分が自分であることが変えられないのと同様に、ヲタクはヲタクであることしかできないのです。ここでモルカーに自己肯定感を持たせるのが、痛車に描かれた魔法天使もるみの存在。突如として猫事件が発生し、高い木に登った猫が下りられなくなってしまうのですが、これを魔法天使もるみから力を与えられたモルカーが救出するのです(この番組、いつも猫が助け求めてますね!)。猫と言えばモルカーにとっては恐怖の存在であったことを思い出しましょう。それにも関わらず危機の際には率先して動けるというのがヒーローの本質!突然、魔法少女として覚醒したモルカーは天を翔け、見事猫を助けることに成功したのでした。そして周囲からは大絶賛の嵐で迎えられ、賞賛を受けるのです。こうしてモルカーはヒーローにはなれなかったけど変身ヒロインとして大活躍し、自分が痛車であることを認めることができ、自分で自分を肯定できたのでした。

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魔法天使もるみ関係まとめ