【感想】ゆるキャン△(原作版)第12巻「薪割り」

薪割りをしながらなでしこが野クルコンビから瑞牆キャンプの土産話を聞く話。
11巻ではなでしこ・志摩リン・アヤちゃんのダムと吊橋キャンプが描かれましたが……
なんとその裏では野クルたちが秩父多摩甲斐国立公園でキャンプをしていたのだ!
そんなわけで伐採木を大量に仕入れた野クルたちは薪割りをしながら談笑するのであった。
それと12巻で重要なのは後輩フラグ。果たして野クルに後輩は入るのか!?

単純作業は雑談をすると捗る~玉切りした伐採木の薪割りと後輩フラグ~

  • 伐採木の玉切りと薪割り
    • 第12巻の主軸となるのは薪割り作業です。冒頭は伐採木を貰いに行く所から始まり、薪割りをしながらなでしこが参加しなかった野クルのキャンプの土産話が語られます。個人的に薪割りをしていたことがあるので、共感しまくること仕切りでした。
      • ※ここから超個人的な話になるので注意
        • 私は歴史関係の仕事に従事しているのですが学芸員の資格を持っていることもあり博学連携研究の一環として博物館で働く年度もあります。ある博物館では通年での体験学習があり、その中には土器作り体験もありました(※旧石器・縄文系の博物館だった)。その土器づくりの下準備をするのが学芸員のお仕事。粘土質の土を取ってきて乾燥させ細かく砕いて網でふるいにかけた後、配合して捏ねて土器用の粘土を作って準備をするのです。そしてその粘土で生徒・児童が土器を作り、数カ月後、実際にそれを焼くのです。土器焼の際に割と多量の薪が必要となるので、ひたすら薪割りをして積んで乾燥させるという作業をしていたのでした。
        • 作中では伐採木を取りに行く所から薪割りをして乾燥させるところまで描かれていきますが、あるある過ぎて泣けます。まさか漫画で「薪割りあるある」を実感することになろうとは!?ゆるキャン△ではなんと教頭先生が伐採木をチェーンソーで玉切りにしてくれるのですが、この玉切りも結構難しいのよね。薪割り用斧(大)も使いましたが、一番懐かしかったのは油圧エンジン式15トン薪割り機。これを使うとパカパカ割れるのですが、綺麗に割れるのと筋が絡みつくのがあって結局手斧が必要になるのは稀に良くあることでした。
    • 作中ではこの薪割りから新年度の後輩の話に繋がっていきます。薪割りに一家言ある教頭先生は野クルに期待しており、後輩を入れて部に昇格するよう激励の言葉をくれます。また割った薪は乾燥期間が必要なことから後輩に継承にしていけたら「部活」っぽいとなでしこが述べるシーンは感動的で泣けます。→→なでしこ「毎年こうやって薪をもらって割って乾燥させて それを後輩たちがキャンプでた焚き火に使って…そうやって代々受け継いで行けたら何か「部活」らしいなって」。このシーン好き。

薪割りタイム