ウマ娘「カレンチャン」シナリオの感想・レビュー

「カワイイ」自分を演出するぶりっこ系ウマスタグラマーの話。
多くの信者を獲得すれば、やっかみもまた生まれるというモノ。
カレンチャンがアンチまでをも取り込むところが見どころか。
調子こいて失敗→修行→勝利→キャラの掘り下げという流れ。
演出されたカレンチャン像から一歩踏み込みその先を見ようとする主人公が醍醐味。

カレンチャンのキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • カワイイを演出する少女の内面へ踏む込む覚悟と決意
    • カレンチャンは今を時めくウマスタグラマー。主人公とは過去に会ったことがあり、困っていた所を助けられた関係(お決まりのパターンで主人公は過去を忘れている)。カレンチャンは「カワイイ」自己を演出しており多くの信者がいる一方で、それを快く思わない人々も多かったのです。特にトレセン学園へやってきた時にはカワイイ目的でトレセンくるんじゃねーよ、レース舐めてるとやっかみを受けてしまいます。さらに、学園内で行われたカワイイ選手権大会ではレースの際に蹄鉄が外れるというアクシデントにも見舞われます。このことはカレンチャンがレースを重視していないということを証明することにもなってしまい、アンチには笑われ信者からは失望されたのでした。これを悔やんだカレンチャンは修行を決意。伝説のウマ仙人のもとへと出奔。主人公は失踪したカレンチャンを追ってウマ仙人の下へ訪れ一緒に修行することになります。
    • なぜカレンチャンはこれほどまでに「カワイイ」に拘るのか。主人公はカレンチャンを理解するために努力をします。しかしそれはカレンチャンにとっては自分を信じてくれていないという思いに繋がり、カワイイ自分だけを見てくれればそれでよいと望みます。ここで男を見せるのが我らが主人公。確かに単なる男女ならそれでよいのかもしれないが、トレーナーとウマ娘ではそうは行かぬとカレンチャンの内面性に踏み込むことを決意するのでした。この場面がカレンチャン√の一番の見どころカナー。カレンチャンが何故ウマ娘としてレースに思い入れがあるのかとかも一応回収されますが、その理由がどうのよりかは演出された自己と本質というテーマや、演出を含めた上での個性とかの話の方に見るべきものがありました。

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