雑録

ウマ娘「ヒシアケボノ」シナリオの感想・レビュー

身体と精神でぶつかり合いお互いを高め合う象徴としてのちゃんこ鍋の話。
相撲が神事であるのと同様にウマ娘のレースもまたその尊さが心を熱くする。
幼少期のヒシアケボノは、ぶつかり合うことの尊さを相撲から学んだのである。
ウマ娘として生まれたからにはぶつかり合える最大の場所はやはりレース!!
ヒシアケボノにとってトレセン学園は皆でぶつかり合い高め合う相撲部屋なのだ。
「ちゃんこ鍋」になりたいヒシアケボノにとってトレーナーさんは「ダシ」の役割。
一緒に「ちゃんこ鍋」になろうと誓った二人の関係性は今まさに体現された!

ヒシアケボノのキャラクター表現とフラグ生成過程

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トレーナーさんを逆スカウトするヒシアケボノ
  • ヒシアケボノにとって重要なのは一緒にちゃんこ鍋になれる人物
    • 冒頭からトレーナーさんが無人島で遭難。倒れているトレーナーさんの下へ舞い降りた女神がヒシアケボノでした。多分飲まされたのは味噌汁。ヒシアケボノは漁協から許可をとって昆布を採取していたのだとか。彼女は既に短距離で結果を残して有名であり、トレーナーさんもその存在を存じておりました。ヒシアケボノは、スカウトもたくさん受けていたのですが、その「コダワリ」から断り続けていたのです。ヒシアケボノに必要だったのは自分の特性を受け入れてくれる人。すなわち自分の料理(主にちゃんこ鍋)を食べてニコニコしてくれる人だったのです。ヒシアケボノのお眼鏡にかなったトレーナーさんは逆スカウトを受け、専属となるのでした。毎朝味噌汁を作りに行ってあげるからの通い妻ムーブが発動します。バブミまくり。

 

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ちゃんこ鍋になりたい動機を言語化する名シーン
  • ヒシアケボノにとっての「ちゃんこ鍋」とは何か。
    • 専属になった以降、トレーナーさんがヒシアケボノの言う「ちゃんこ鍋」の本質を探究する日々が始まります。よもや単なる「ちゃんこ鍋」とは言いますまい。ちゃんこ鍋はヒシアケボノにとって何の象徴(シンボル)でどのような隠喩(メタファー)なのでしょうか?一夜を共にしたトレーナーさんは、星空を見上げながらヒシアケボノの睦言を聞くことになります。ヒシアケボノはテレビの相撲に影響を受けてきたこと、相撲が尊いのは力士が魂を込めて本気でぶつかり合うからだということ、ちゃんこ鍋が美味しいのはぶつかり合い高め合うことが出来る仲間がいるからなのだということ。ちゃんこ鍋が好きだからといって単なる料理人になればいいのではなくて、ぶつかり合い高め合うことができる場所で食べるからこそちゃんこ鍋なのだ!ヒシアケボノの人生哲学の一端に触れたトレーナーさんはその精神性に感銘を受けます。またどんな時でも常にポジティブであり並みの逆境など物ともしない精神的肉体的「在り方」はトレーナーさんの心を打ちます。最初こそヒシアケボノがトレーナーさんを攻略する逆スカウトでしたが、ここでトレーナーさんが動きます。「一緒にちゃんこ鍋になろう」と告白→フラグが成立したのでした!ヒシアケボノがトレーナーさんのために初めて動機の言語化を図った場面は夜伽の効果もあり素晴らしいシーンとなっています。おススメ!

 

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トレーナーさんに食事を振る舞うことでときめきを感じるヒシアケボノ
  • トレーナーさんはちゃんこ鍋になりたいヒシアケボノにとってのおダシ
    • フラグ成立後は、真のちゃんこ鍋の本質に向き合うことになります。ある時ヒシアケボノは商店街で出会った力士からちゃんこ鍋に関する思いの在り方を聞くことになります。ちゃんこ鍋は作る側の想いだけではなく食べる側の想いもまた重要なのだと。主人公はそのことをヒシアケボノに料理を振る舞い食べる側に回ってもらうことで、体感させようとします。決行するのは合宿最終日の夜。日ごろからヒシアケボノにお世話になっているウマ娘たちも感謝を示すためにトレーナーさんの案に便乗します。そして振る舞われる御馳走の数々!ヒシアケボノは食べる側の気持ちの真理に至ります。宴会解散後、祭りの後の静けさにちょっぴりおセンチになるヒシアケボノはトレーナーさんに心情を吐露し、これまで食べる側の想いを無視していたわけではないが、食べて喜んで欲しいという想いが強すぎて一方通行の独りよがりだったかもしれないと漏らすのです。ヒシアケボノにとってトレーナーさんは絶対に必要な人だとヒシヒシと感じるのでした。ヒシアケボノがトレーナーさんを「ダシ」と表現し、顔を赤らめる所は必見となっています。皆でヒシアケボノの照れりこシーンを見ましょう!
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ちゃんこ鍋の真理に気付く
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トレーナーさんを絶対に必要な人と告白し顔を赤らめるヒシアケボノ

ウマ娘感想セットまとめ

ヒシアケボノがちゃんこ鍋になりたいと言っていた伏線はコチラ

シナリオ感想集