GⅠに勝てないレッテルを貼られたサトノ家のジンクスを覆そうと近視眼的になってしまうサトイモの話。
サトノ家は競馬界に対し多大なる金銭的貢献をしながらもGⅠウマ娘を出すことが出来ず嘲笑を受けていた。
GⅠ勝利はサトノ家の悲願となり、凄まじい重圧とプレッシャーがまだ幼き少女に背負わされたのである。
アプリ版キャラストではそんな重責を物ともせずパワフルに自分の使命を肯定するサトイモの姿が描かれた。
アニメ版ではA-partはジンクス破りを試みるギャグアニメとして描かれていったがB-partは一気に転換する。
近視眼的に視野狭窄となるサトイモに対しマックイーンさんによるメンケアが施されるのである!
メジロの家と血統を背負い期待に応えたマックイーンだからこそ意固地になっているサトイモを開眼させる。
GⅠに勝利できず散っていった姉たちや将来に希望が持てず絶望する妹たちのためにもサトイモは走るのだ!
菊花賞で見事1位になったサトイモはこれまで積み重ねてきたものがついに報われ、涙と雄叫びで締めくくる。
家と血筋という封建的束縛に苛まれながらそれでも尚自分の境遇を肯定できるのがメジロとサトノ
大富豪で資産家のサトノ家は競馬界に対して多大な資金援助を行い、金銭的な貢献を果たしてきた。だがしかしそれでもGⅠウマ娘を輩出することができずにおり、世間からはカネだけ出しているサイフであると嘲笑されていた。サトノ家のパーティー会場ですらそのような口さがないおしゃべりは聞こえ憤慨するサトノクラウンだったが、結果が全てだからと大人の対応を取るサトイモ。だがサトイモの執念は激しく燃えており、それは彼女を明後日の方向へ突き進ませてしまう。そんなわけでA-partはギャグアニメと化す。努力や才能や速さや強さだけでは足りない何かを追い求め、様々なジンクス破りに挑んでいく。朝のテレビの星占い、学校の七不思議、マチカネフクキタルの卜占術、コパノリッキーの風水、黒猫と烏など間違った方向への努力へ走ってしまうのであった。
上記のようなギャグ展開を踏まえた上でB-partはメジロマックイーンによるメンタルケアが施される。サトイモが変な努力をしていることをキタサンブラックから聞かされたメジロマックイーンはサトイモの下へ訪れる。そしてメジロ家とサトノ家を対比させながら、家名と血統を背負いながら走ることの重責について語るのである。憧れのマックイーンさんからジンクスを否定されムキになってしまうサトイモだが、最も強いウマ娘が勝つと言われている菊花賞でそれに勝ったマックイーンやキタサンはどうなのかと反証されてしまう。変なジンクスなどに拘らずやるべきことをやれと諭されたサトイモは、開眼する。
マックイーンにメンケアを施されたサトイモは家柄と血統を肯定的な力へと変え菊花賞に挑む。これまで散っていったサトノ家のお姉さんたちや、GⅠに勝てないのに生産され続ける無意味さに絶望する子どもたちのためにもサトイモは走るのだ!重責とプレッシャーを力に変えたサトイモが走るレース描写は彼女が勝つと史実で知っていたとしても手に汗握る。サトノのウマ娘たちがダイヤを応援する姿は涙無しには見られない。こうしてついにサトノダイヤモンドは菊花賞に勝利!悲願を達成し、サトノ家初のGⅠウマ娘になったのであった。
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