歴史総合

2022年度高等学校『歴史総合』教科書の採択数・占有率

2022年度高校1年生から歴史総合・地理総合が実施される(※高校は学習指導要領が段階導入なので高2・高3は現行のままA・B体制が続く)。「総合・探究」体制は「A・B」体制とは全く異なる内容であり、それがどのように教科書に反映されるのか注目が集まっている…

勝山元照「新しい世界史教育として「歴史総合」を創る―「自分の頭で考え、自分の言葉で表現する」歴史学習への転換」(『岩波講座 世界歴史1』岩波書店、2021年、307-324頁)

本稿の主旨 歴史教育の転換にあたって、日本学術会議が提唱した「日本史と世界史の統一」と「思考力育成型授業への転換」という二つの難題について、神戸大学附属中等教育学校(神大附)が、「主題的単元史学習」として開発した「歴史総合」実践を基に、見解を…

2018年2月14日発表「高等学校学習指導要領案」における「歴史総合」、「日本史探究」、「世界史探究」について

2018年2月14日、高等学校学習指導要領案が発表されました。文部科学省は3月15日までパブリックコメントを募集しているので、皆さんも高等学校学習指導要領案に目を通して、疑問に思ったことなどを送りましょう。 パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電…

奥村暁「「歴史総合」に向けての実践-神戸大学附属中等教育学校における「歴史基礎」の試み-」(『歴史と地理』第699号、2016年11月、16-25頁)

文章の概要 はじめに 趣旨 文部科学省の研究開発指定を受けて「歴史基礎」の研究開発に取り組む神戸大学附属中等教育学校の実践事例の紹介 一 「歴史基礎」という名の「鵺」 新設される「歴史総合」のための研究開発科目「歴史基礎」の目的 日本史と世界史の…

桃木至朗「高校歴史教育の今後のあり方〜科目編成と入試から考える〜」

桃木至朗氏の講演会を聴講してきました。桃木氏が話したことをメモしましたので、今後の世界史教育を考えるうえで参考にしてみてください。(リアルタイムでタイプ打ちしたものなので誤字脱字がある箇所があるかもしれません) 1.高校歴史教育再編と入試改革の…

桃木至朗「世界史・日本史の統合と歴史的思考力」(『世界史のしおり 2016年度1学期号』帝国書院、2016年4月、pp.14-16)

概要 2017年度に公布予定の次期学習指導要領や新入試(いわゆる2020年問題)に際して教員に求められるものは何かを説く。現場の指導者には授業内容を自分で組み立てる力が求められる。単なる過去の集積ではなく、解釈・討論・判断するすべを身に付けさせる。ア…

2020年問題で「世界史」はどう変わるのか?

2020年問題は、現在の中2(2016年度)が高2(2019年度)になった時から直接影響を受ける問題です。 「高等学校基礎学力テスト」と「大学入学希望者学力評価テスト」が始まるのです。(「現行」の学習指導要領のまま始まります) では世界史はこの二つのテストに…