雑録

カルマルカサークル「天ヶ瀬菜月シナリオ」の感想・レビュー

カルマルカサークルの菜月シナリオは「亡き母の呪縛からの解放」。
母親を亡くしたことを契機に天文学への興味を封印した天ヶ瀬菜月。
死者は蘇りはしない、自分のしたいことを選び取るのだと、トラウマ脱出。
最後は進路か男かでの選択で、男を選択。
遠回りになったとしても色々な経験が出来るとのこと。

天ヶ瀬菜月のキャラクター表現とフラグ生成過程

天ヶ瀬菜月は大和撫子系の生真面目「和」ガール。体験版では主人公くんのことを勝手に好きになり告白する前に振るというトリックプレーで魅せてくれましたね。そんな菜月とは天体観測をしながら好感度を蓄積していきます。共通√のプラネタリウムが評判になり、老人会での講演を頼まれ、その準備を二人で進めていくのです。その過程で主人公くんは幼少期に天文に興味がありカルチャースクールに通うほどであったことが判明。さらに菜月とは幼なじみのカルチャースクール仲間で、天文フレンズであったことも明らかになりました。こうして和気藹々と講演会の準備を進めていくのですが、なぜ菜月が天文を諦めてしまったかについて迫っていくことになります。菜月のママンは天文学の研究職であり菜月も尊崇の念も抱いていたのですが、仕事人間であったためカルチャースクールでの菜月の研究発表会に出られなくなってしまったのです。かねてからママンに成果を見せることを楽しみにしていた菜月はママンをなじってしまいます。気まずいまま出かけたママンでしたが、それが一生の別れとなったのでした。ママンは菜月の研究発表を一目見ようと仕事を抜け出し車を走らせたがために、交通事故で死んでしまったのです。菜月も菜月のダディもショックは計りしれません。こうしてママンとの想い出を封印するために、天文関係への興味に蓋をしたのでした。

菜月をこの過去のトラウマから解放したのが我らが主人公くんです。菜月が困った時には手をさしのべ、躊躇したときには背中を押し、老人会の天文講演会の準備を二人三脚で進めていきます。その中で、菜月は天文への興味を再び思い出し、自分にとってかけがえのないものだと再認識していったのです。そして、主人公くんに自分の母親のことを語ることを通して、そのトラウマを整理し消化し自分と向き合えるようになっていったのでした。こうしてフラグは成立し、講演会も大成功をおさめます。個人的なシナリオ予想だったのですが、この老人会のイベントに菜月のお爺さんが参加した際、もしかしたら過去のママンのように交通事故に遭ってしまって、菜月が精神崩壊状態に陥るんじゃないかと、内心ドキドキしながらエンターキーを押していました(全然そんなことはなかった・・・)。

以上により菜月は「亡き母の呪縛」から解放されたのですが、ここで突如として転校の話が持ちかけられます。天文のことを学びたいなら「地学」を受験科目に出来る学校の方が有利だと、別居していたダディから「一緒に暮らそう」といわれるのです。確かに現在の高校のカリキュラムで地学を開講している学校は多くありません(※殆ど無い)。私もセンター試験は理科3つ受ける時代だったので(酷い時代だ・・・)、地学・生物・物理を受けたのですが、地学は自学自習するしかありませんでしたしね。そんなわけで、進路の有利性か恋した男かの選択を迫られた菜月。主人公くんは男気を見せて菜月のことを第一に考え、離れていたとしてもお別れではなく再び会えるじゃないかと、転校を進めます。菜月もその方針で話を進めていたのですが、勉強はどこでだって出来るけれど、自分が一番みたい星座は主人公くんと見る夜空にしかないんだと転校取り消し。一見すると回り道に見えるかもしれないが、その分経験を積むことが出来るんだよ。二人で協力しながら天文学を専攻するため受験勉強しようぜ!とハッピーエンドを迎えるのでした。