Contents Tourism Planning & Management 2019(011-012)「南平岸~『水曜どうでしょう』を通して読み解く『ラブライブサンシャイン』~」

今回のコンテンツツーリズム論演習は、「芸能人/タレントゆかりの地を巡る」ことがテーマ。日本人学生が大泉洋をメインとしてコースを組み、そこに大陸の方が坂道シリーズのアイドルを組み込むという内容でした。旧HTB社屋がある南平岸高台公園から始まり、ゴールとなる大通のHTB新社屋までを辿りながら『水曜どうでしょう』に登場する舞台を巡るという流れです。

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HTB社屋

  • ラブライブ教徒
    • しかしながら、その実態は、全てが『ラブライブ』でした。何を言ってるか分からないと思いますが、私にも分かりません。敬虔なラブライブ教徒の怖ろしさの片鱗を味わうこととなったのです。どんな訪問地を見ても最終的に全てをラブライブに繋げていく姿勢を垣間見ました。

  • 牽強付会
    • 確かに一部のコンテンツでは牽強付会な関連付けが行われます。例えばアイマスでは「高槻やよい」にちなんでファンがキャラの誕生日に高槻市やよい軒に押し寄せた結果、非公式なハイコンテクストコラボが行われるようになりました。また前橋市ではSS3Aの際、キャラカードに掲載されていた「ソーセージを渦巻き状に丸めた食べ物」の類似品であった「ころとんのしっぽ」がバカ売れしました。このようにしてコンテンツの信奉者のファン心理は、わずかな事にでもコンテンツとの関連性を見出し、それを嬉しがる傾向にあります。

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南平岸と『北へ。White Illumination』のメインヒロイン春野琴梨

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  • 南平岸は『北へ。』の聖地
    • ちなみに南平岸駅周辺はトラベルコミュニケーションゲーム『北へ。White Illumination』における拠点地となります。親戚である春野家のアパート「ローズヒル南平岸」(現実だと「リラハイツ南平岸」)があり、メインヒロイン琴梨の母親陽子さんはHTBに勤めているという設定です。今回は平岸駅もローズヒル南平岸もラルズストアも巡検の対象とはなりませんでしたが、この周辺が『北へ。White Illumination』の舞台なんだなぁと感慨深くなるのでした。

  • 北へ。』と札幌交通史の重層性
    • この春野家の「ローズヒル南平岸」のモデルとなった「リラハイツ南平岸」なのですが、この周辺は交通インフラ的な意味でも聖地となっています。札幌の地下鉄南北線は途中から地下鉄ではなくなり高架上シェルターを走ることになるのですが、ちょうど地下からせりあがってくる地点がこの「リラハイツ南平岸」の目の前なのです。そしてこの南北線の高架シェルターは定山渓鉄道の跡地を走っていることでも有名なのですね。このように「リラハイツ南平岸」は重層的な聖地となっているのでした。

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ちなみに2019年の令和の時代に『北へ。』の同人誌がでます!