雑録

北へ。〜Diamond Dust〜「催馬楽笙子」シナリオの感想・レビュー

東京で夢と恋に破れた出戻りアラサーが、東京へ再チャレンジする勇気を得る話。
正史ではないが北海道地元愛を発揮し主人公を札幌に誘う√も好き。
話の前半は笙子をストーカー被害から主人公が守ってフラグ構築。
後半は恋を諦め地元の仕事で生きることを誓った笙子を転向させる。
過去の男との幻影を主人公が振り払うことが出来るが焦点となる。
バッドエンドだと笙子を東京に誘ったのが昔の男だと判明して振られる。
笙子は地方FM局のDJという設定でテレビ塔大通公園・ススキノが頻出する。

出戻りアラサーは北海道で癒され再び東京を目指す

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  • アラサー系ヒロインを扱う以上過去の男との幻影と戦わねばならない
    • 催馬楽笙子は地方FM曲のラジオDJ。大通り公園で弁当を食べていた際に鳩に襲撃されるビックリイベントから主人公くんとの出会いは始まります。フラグ構築のきっかけとなるのがストーカー事件であり、笙子のラジオのファンであるキモヲタが自分が理想とする笙子像を捏造し、迫ってくるのです。それを「偽装恋人」により撃退するのですが、キモヲタの暴走により主人公はケガをしてしまいます。身を挺してかばってくれた主人公に笙子は好感度をアップさせるという寸法さ。ちなみにこのストーカーはシナリオ中盤からフェードアウトしていきます。
    • 笙子シナリオのメインとなるのは過去の男の幻影。笙子は東京で音楽活動をしていたのですが、そこで妻子ある男に惚れてしまいます。しかし不倫は叶わぬ恋に終わり、音楽も恋愛も破れ、オメオメと北海道に逃げ帰って来たのです。FDにおける藻岩山での心情回顧が秀逸で、新千歳空港に降りた時には雨が降っており気分がどんよりしていたことや、札幌につき奇跡的に晴れたことで北海道に迎え入れた気がしたことなどが語られていきます。この時、笙子は恋を捨てたのですが、それは勇気を捨てることも意味していました。このような笙子に恋心を思い出させ、勇気をもたせることが主人公の役割となっていきます。笙子との小旅行でトマムに行きスキーをするのも良い思い出です。

 

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  • 再チャレンジできる社会の要求or地元に人生を捧げる
    • 結果として、正史では主人公の活躍により恋心と勇気を取り戻した笙子が東京で再起する決意をします。笙子の悩みは切実で結構共感できるものがあり、アラサーで人生を賭ける時の境遇とか分かりみが深いです。一度20代で失敗して出戻りで、やっと地元での基盤ができたのに、もう一度人生を再チャレンジするというのもなかなかしんどいもの。しかも再挑戦したところで成功するかどうか分からず、もし30代で失敗したら人生どうなっちゃんだろうという不安をひしひしと感じることができます・・・それはそれとして、笙子と結ばれるエンドとして北海道エンドもあるのですが、こちらもなかなか味わい深いものとなっています。取り戻した勇気により、北海道に残って北海道のために人生を捧げようという心意気を示すのです。その時は主人公が札幌で就職を目指すこととなります。

 

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