前近代ロシア史

1.ノヴゴロド

  • ①建国…ノルマン人の一派ルーシの首領リューリクが862年に建国。
  • ②特徴…ノヴゴロドは西北ロシアの交易地。毛皮貿易で繁栄。

2.キエフ公国

  • ①建国…リューリクの後継者オレーグがドニエプル水系を南下してキエフに建国。
  • ②ウラディミル1世(ウラジーミル1世)(位980?~1015)
  • ③その後…貴族が農民を農奴化し、大土地所有制が広がり、諸侯分立状態。

3.キプチャク=ハン国の支配

4.モスクワ大公国

  • ①イヴァン1世(位1325~1340)
    • キプチャク=ハン国に取り入って勢力を強め、1328年に大公位を獲得。
    • 徴税:キプチャク=ハン国からロシア諸侯が納める貢納の取り立て・納入を引き受け勢力拡大。
    • 宗教:モスクワにキエフ府主教を迎えロシア教会の中心的地位を確立。
  • ②ドミトリー(位1359~89)
    • クリコヴォの戦い…キプチャク=ハン国のママイ大遠征軍15万をモスクワ大公ドミトリー率いるロシア諸侯連合軍10万がドン河畔のクリコヴォで激突した戦い。ロシア側が勝利し、「タタールの軛」に初めて打撃を与えた。(※完全解放ではない)
  • ④イヴァン4世(位1533~1584) 「雷帝
    • 正式に「ツァーリ」を使用。
    • 貴族への厳しい弾圧
    • 農奴制の強化
    • コサックの首領イェルマークのシベリア遠征
      • コサックとは→ロシアの圧政を逃れ、南ロシア辺境に住み着いた農民など。狩猟・漁業・牧畜などを生業とし、略奪を行う。ステンカ=ラージンやプガチョフなどがロシアの圧政に抵抗する一方で、イェルマークなど体制側に使役されることもあった。
  • ⑤大公国の滅亡
    • イヴァン4世の死後、内紛が続くなか、16世紀末に血統が断絶。

5.ロマノフ朝

ミハイル=ロマノフ(位1613~45)

  • モスクワ大公国断絶後の内乱を収拾するために開かれた身分制議会がミハイル=ロマノフをツァーリに選出。
  • ②ステンカ=ラージンの乱(1670~71)
    • コサックの首領ステンカ=ラージンが農奴制の廃止を求めて反乱を起こしたが鎮圧される。

ピョートル1世(位1682~1725)

  • ①内政
    • 西欧化政策…自ら西欧視察に加わり、帰国後国内の改革を推進!→砲術・造船術などの科学技術、ユリウス暦を採用。
      • Cf.ひげ税…ロシアの伝統的な長いヒゲを後進性の象徴とし、伸ばすと高い税をとられた。

エリザヴェータ(位1741~62)

  • 三枚のペチコート外交
    • 墺のマリア=テレジア、仏のルイ15世愛妾ポンパドゥールと共に三枚のペチコート同盟を結び、プロイセンのフリードリヒ2世と七年戦争で戦う。

ピョートル3世(位1762)

  • フリードリヒ2世のことが大好き

エカチェリーナ2世(位1762~96)