ひぐらしのなく頃に業 第21話「沙都子、梨花を巻き込んで自殺する」の感想・レビュー

友達を信じて本心を打ち明けるも中学時の口約束など高校では反故にされたので無理心中した話。
2周目の沙都子はお嬢様学校の懸念を打ち明けそこで交わした救済の約束を信じることにします。
しかし梨花を信じて進学した結果、沙都子は無残にも裏切られ同じ過ちを繰り返してしまったのです。
怨恨を抱いた沙都子は梨花を抱きしめるとシャンデリアを落として梨花を巻き込んで自殺。
重要なのは梨花も死んだという事で、これにより梨花のループも発動して冒頭に繋がることになるのか?

沙都子が自殺に梨花を巻き込んだことで二人がループを発動し因果塗り替え合戦をやった結果どうあがいても梨花が惨劇から抜け出せないという構造になりそう(推測)

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  • 2周目の沙都子は梨花の約束を信じたからこそ余計に裏切りと感じたのかも
    • 沙都子初ループで発動で2周目に突入。ループ自体はじめての経験なので疑心暗鬼となり全てが夢であったと思い込みます。しかし2周目であることは次第に現実になり、何がどうあっても梨花はお嬢様学校を目指すというのです。1周目でお嬢様学校についていけないことを痛いほど知っていた沙都子はそれを阻止しようとしますが、梨花の決意を翻意させることはできませんでした。そのため沙都子は自分が1周目で経験した不安や懸念を梨花に打ち明けるのですが、梨花は沙都子にどんなことがあっても見捨てず助けるという救済の約束をするのです。これに絆された沙都子は梨花を信じることにし、1周目と同じようにお嬢様が学校へ進学してしまうのです。ところがどっこい。結局、お嬢様学校に染まった梨花は沙都子を見捨てたのでした。こうして沙都子はどうあっても梨花と相容れないことを思い知り自殺を決意。しかしただでは死なないところが憎しみに駆られる沙都子の特徴であり、梨花を抱きしめて和解を演出したかと思うと、頭上からシャンデリアを落として、自殺に梨花を巻き込むのでした。今回は梨花と沙都子が友情を交わすシーンを挿入することで沙都子が裏切られる悲劇がより一層増していました。また沙都子が梨花を巻き込んで自殺した所はインパクトがありました。
    • そして注目に値するのは、梨花も一緒に死んでしまったことです。ひぐらし業では当初から明らかに祭囃し編クリア後を思わせる描写がでていましたが、沙都子の心中に巻き込まれてしまったことにより、梨花も更なるループに巻き込まれることになったというギミックになっていそう。そしてどんなに梨花が破滅フラグを潰してハッピーエンドを迎えても、そうすると今度は沙都子がループを発動することになるため終りの無い無限ループに陥ってしまっているのではないかと。梨花が破滅フラグを乗り越えられないシーンが強調されてきましたが、それは上記のことが理由だった考えるとしっくりきそう。ループする主体が2者いるが故に破滅フラグを回避できず因果塗り替え合戦になっているという展開。

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