ひぐらしのなく頃に業 第23話「イキナリお涙頂戴の家族モノになったぞ」の感想・レビュー

鉄平改心バグ。
梨花への報復のためにループを繰り返す沙都子だが記憶継承の余波が周辺人物にも発現。
なんと沙都子に近しい人物たちが並行世界の記憶を保持するようになったのである。
近しい人ほど影響が出るという事で沙都子の叔父である北条鉄平に焦点が当てられる。
悪行が祟り孤独となった不摂生な独身男性の死を何度も繰り返すことになったのである。
このループを経て次第に鉄平は丸くなり、唯一の肉親である沙都子に救いを求めるのだ!
虐待の過去がフラッシュバックし鉄平を拒否する沙都子だがその哀愁に心動かされていく。

よもや鉄平と和解することで沙都子のトラウマが払拭されて軽率にハッピーエンドとかにならないよな?

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  • 北条鉄平改心物語
    • ループ能力を意のままに操れるようになった沙都子は調子に乗って軽率にタイムリープを繰り返します。しかし次第にその余波が出始め、周辺人物が記憶の継承を行うようになったのです。そんなわけで沙都子の叔父北条鉄平登場。発作で死んだり、リンチで死んだり、その悪行に相応しい死を何度も繰り返すことになります。孤独な独身男性の死をお楽しみください。年齢や社会階層によって鉄平に共感できるかどうかはかなり違ってきそう。私の場合、鉄平と同じようにどーせこんな風に孤独の果てに死んでいくんだろーなと思ってます。それはそれとして、孤独に疲れ果てた鉄平が求めたのは家族のぬくもり。虚無感に駆られながらパチ屋で時間を潰していると、小さい女の子を連れて来た男性がおり、沙都子の存在を思い起こすのです。鉄平が羨望の眼差しを向けていた父娘は、一見すると平和な家族に見えますが、パチ屋にガキ連れて来るとか。舞台設定が昭和なのでよく分かりませんが、昭和時代はパチ屋にガキ連れて来るような風景だったのかしらん?
    • で、北条鉄平は雛見沢に帰ってきます。朽ち果てた家を見てショックを受けた鉄平は一旦は戻ろうとしますがアパートにいったところでどうしようもなく感じ、雛見沢をプラプラします。そこで沙都子とエンカウント。幾重ものループを繰り返した鉄平はそれこそ死の間際のジジイのようであり沙都子に駄菓子を与えて去っていくのでした。そしてまた後日、沙都子が興宮へ出てチンピラに絡まれている時、颯爽と鉄平が登場し沙都子を庇うのです。ボコされた鉄平は警察で取り調べを受けますが、これを助けたのが沙都子であり警察に事情を説明して釈放となったのです。そして律儀に待っている沙都子の姿を見た鉄平は完全に沙都子に落とされることになります。沙都子にたまに一緒に飯でも食いたいと告げるのです。沙都子は過去の虐待のトラウマがフラッシュバックしたため、その手を拒絶するのですが、哀愁を漂わせて去っていく姿に心を動かされるのでた。
    • ひぐらし業が2クールだとすると、残りはあと2話。クレイジーサイコレズであるがゆえに梨花の心を折るべくループする存在になった沙都子でしたが、ここへきてイキナリお涙頂戴の家族モノ展開となりました。決着つくのかねコレ。鉄平の改心が沙都子に対抗するための梨花の差し金とかだったらまだ見どころあるだろうけど。

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