のんのんびより のんすとっぷ 第11話「酔っぱらって思い出した」の感想・レビュー

各期に1回はある駄菓子屋れんちょん回。れんげの成長に感慨深くなる駄菓子屋。
3期では駄菓子屋がれんげの育児に嵌っている様子が描かれています。
かつてはおねむでぐずったれんげをあやして寝かしつけていた駄菓子屋ですが……
成長後は逆に駄菓子屋がれんげに布団をかけてもらう場面で幕を閉じる。
実は駄菓子屋に意識があり、れんげに気遣われて感涙するところがクライマックス。
背負うた子に助けられるとはまさにこれ。

駄菓子屋れんちょん回でもあるし、一穂楓回の伏線でもある

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  • 過去においてれんげを寝かしつけていた駄菓子屋が、現在ではれんげから布団をかけてもらい感涙するという構図
    • 駐在さんのところの娘しおりの存在により年下ができたことからお姉さんとしての自覚が生まれたれんげ。それを見て駄菓子屋は、自分が育児に関与した子どもの成長を感じ取り涙もろくなります。そんな駄菓子屋を宅飲みに誘ったのがれんげの長姉である一穂。泥酔した駄菓子屋がれんげの前だけでは何とか取り繕おうとする虚栄心がホッコリします。駄菓子屋はれんげの次姉であるひかげから、れんげがお気に入りであることを指摘されるのですが、過去に同じことを言われたと述べて想い出を振り返ります。回想シーンではれんげと戯れる駄菓子屋の前にこのみが立ちはだかり、懐き度で駄菓子屋を圧倒してしまいます。拗ねた駄菓子屋が一時退散して、れんげが追いかけて来てくれるのではないかと引き戸の前で耳を立てているシーンとか破壊力抜群ですね。駄菓子屋がかわいすぎます。このみに完敗した駄菓子屋ですが、なんと突如れんげがぐずりだした時には持ち前の母性によって見事寝かしつけることに成功します。こうして駄菓子屋とれんげの絆が描かれたわけですが、現在の時間軸では布団をはいでしまった駄菓子屋に、れんげが布団をかけ直してあげます。駄菓子屋の肩をポンポンするところとかグッときます。まさに背負うた子に助けられる現象が発動し、人知れず駄菓子屋は涙するのでした。

 

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  • 4期目では一匹狼であった駄菓子屋(楓)がどのようにして一穂に心を開いたのかが描かれるのですね。分かります。
    • 駄菓子屋はれんげの長姉(一穂)に常に敬意を示している様子が提示されてきましたが、今回はその理由の一端が垣間見られました。なんでも駄菓子屋は一匹狼の気質であり、孤立しかけていたところを一穂に救われたのだとか。駄菓子屋は今でもその恩義を感じており一穂のために忠義を尽くすのです。一方で一穂も孤立していた駄菓子屋を気にかけていたようであり、二人の関係性の深さが匂わされているわけです。一体二人の過去には何があったのか?気になります。また描かれていないといえば、越谷三兄妹の母と一穂の間柄も未だ回収されていないので、きっと4期ではここら辺を描いてくれるんじゃないカナーと勝手に思っています。世代間のバトンタッチとか受け継がれていくものとか無限に描きたいほうだい。あと何気に次姉のひかげが身近な大人たちの弱い所を眼前にして(大人サイド側の人間として置かれて)おり、色々と思う所がある表情をしているので4期ではきっとこれも回収してくれることを願っています。

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