雑録

ウマ娘「ナイスネイチャ」シナリオの感想・レビュー

才能限界を言い訳にして現実に甘んじることで自我を保っていた少女を滾らせる話。
燻り続けていたからこそ容易には火がつかないが、心の奥底には燠火があるの。
トレーナーと二人三脚で戦略的に努力しても3位という結果に留まってしまうネイチャ。
傷つかないように斜に構えるネイチャを本気にさせたのは商店街の皆さんの応援だった。
ネイチャは自我崩壊して初めて悔しさを発露することが出来たのである!!
このままで終わりたくないとトレーナーに告白し奮起するシーンは圧巻である。おススメ。

才能限界を言い訳にし傷つかないために悔しさから目を背け続けてきた日々からの脱却

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  • 現実に甘んじることが出来なくなり発狂するシーンが素晴らしい
    • ナイスネイチャはブロンズコレクターと称されどんなに努力してもいつも3位に終わる少女。ネットでは「ワイド」で有名です。ネイチャはすっかり「負け癖」がついてしまっており、才能限界だから仕方がない、自分には資質が無いと現実に甘んじることで、何とか自我の均衡を保っています。専属のトレーナーさんについてもらい、我流のトレーニングとは一味も二味も違うことに手応えを感じますが、戦略的に努力しても3位に終わってしまうのです。隠れてビデオ研究するところも大変いじらしいです。
    • 1着になりたいとかいうのはおこがましい、3位は悪い結果じゃないと、予防線を張り続けることで何とか自我崩壊を防ごうとするのですが、ついに耐えきれなくなる日がやってきます。いつものように3位で終わったある日、ネイチャのことを応援してくれている商店街の皆さんから手紙が届きます。その文面にはネイチャのレースを生き甲斐にしていることが書かれており、これを読んだネイチャは3位であることを受け入れられなくなるのです。ネイチャの発狂タイムをお楽しみください。
    • ここでネイチャは初めて自分の感情と真っ向から対峙することになり、悔しさを噛み締めるのでした。トレーナーに感情をぶちまけ、このまま、終わりたくないと告白するシーンは最大級の見どころとなっています。こうして信頼できる他者に自分の弱さを曝け出す強さを得たネイチャは、1番キラキラしているところを見せたいと感情を発露させたのです。保険かけるのが癖になっており、夢を掲げる勇気が出ないネイチャを支えるのはトレーナーの役目!!人馬は一体。二人で一つ!フラグが構築された瞬間でした。

 
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いやー、今日は惜しかったねー!でもま、3着って別に悪い結果じゃないし?別に落ち込むことは無いよねー。アタシにはちょーどいいサイズの幸福っていうかさ。うんうん、アタシにはこれぐらいがちょうどいいよ。ホント……やっぱアタシは、このぐらいが限度--[発狂]…………っ!!……っ、ぁああああああー!!!あー!あーーあぁーっ!!くっ……そぉおおおおおおお!!くそっ、くそっ、くそぉぉー!なんだよ、3着って!!いつも!いつもいつもいつも!!善戦はした?惜しかった?悪くはない?ここがアタシの限界だって、そんなん、納得できるわけないじゃん!なのに、みっともないとか似合わないとか勝手に自分をさげすんで、予防線張って!! 小さいプライド守るために冷めたこと言って!絶望したくないし、されたくないからっ……。傷つくのが怖いから期待しないようにして!でもっ……でも、でもさぁ!!……このまま、終わりたくないよ。

 

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