93・94合目では群馬県民ほのかに誘われたあおいが浅間山に登りに行く話。
上毛かるたでは「浅間のいたずら鬼の押し出し」でお馴染みです。
浅間山は活火山のため直接は行けず周囲の外輪山を一周するのが基本なのだとか。
作中では写真を撮るためにカメラ装備で重武装したほのかが大変苦労することになる。
現実でカメラ装備無しでも稜線を歩いていく時やJバンドを下る時、周遊の最後に草すべりを登る時は大変。
作中では地図で「急登キツイ」と書いてあるだけで描写されない草すべりは本当にしんどかった。
承認欲求に駆られたほのかが重武装のカメラ器具一式を担いで浅間山に登り本末転倒となる
群馬県民のほのかは埼玉県民のあおいを浅間山登山に誘います。アクセスは長野県からの方が便利なので、長野の領土っぽくって悔しいと述べるほのかはグンマーへの郷土愛が強くてかわいい。今回の登山は浅間山の外輪山を周遊するコース。現実でも6時間位かかりゆるふわ気分では登れないコースなのですが、なんとほのかはカメラ装備一式を持つ重武装で臨んでしまうのです。案の定カメラ装備が重すぎて登山に支障がでて、写真を撮りに来たのに写真を撮る余裕がないという本末転倒となります。ここで焦点が当てられるのがほのかの承認欲求。初めてできた写真部の友達に写真を褒められたことで舞い上がり、もっと褒められたくて自分を見失ってしまうのです。あおいにカメラ機材を持つのを手伝ってもらい、改めて景色を見ることで、自分のペースを取り戻すことが出来たのでした。
後半は稜線を歩いていきJバンドで麓に降り賽の河原を歩いていきます。特に賽の河原のセカイの終り感が半端ない。砂漠みたい、怖くて寂しくて美しい、なんかこの世じゃないみたいという言葉は実際に聖地巡礼で訪れて見るとすごくよく表現されているなと思います。ビジターセンターで説明されている植生遷移をほのかの口から中二病っぽく紹介するのもステキ。漫画版はアニメ版と異なりほのかは中二病的な言い回しが良く似合い孤高ぼっちっぷりが強まってます。作中では湯の平分岐点あたりでエンド。現実ではこの後「草すべり」という急な登りが待っている。