【感想】ブルアカ 不知火カヤわからせ本「超人VERSUS」を読んだ。

先生を調教することで全権を掌握しようとしたカヤが逆に先生に屈服させられる話。
前半はカヤ主導で先生への調教が行われていくがそれは全て先生の掌の上の事であった。
先生は自身と対等な存在を求めていたがカヤは到底超人の器ではないと見切りをつける。
後半は先生によってカヤへのワカラセが行われることになり便女・人間家具として扱われる。
ラストは先生が自分と対等な超人としての存在は連邦生徒会長のみと確信して終わる。

覇権コンテンツにおいて高慢な女性に残虐なわからせを行うことがウリの作者の本の一つ

先生にわからせられる不知火カヤ

Fatalpulseの朝凪先生と言えば、メスガキワカラセ物の大家。覇権コンテンツを見極め、キャラ達を人間家具・便女・雌奴隷として描き出した上で、その中でも高慢なキャラに残虐なワカラセを行うというパターンに定評がある。今回はブルアカがチョイスされた。表紙ではメンストでクーデタを行った不知火カヤが牛耳る様子が描かれていたが、朝凪先生を良く知るファンたちは、どうせカヤがわからせられるのだろうと予想されていた。前半はカヤが先生を調教して学園都市を支配しようとする様子が描かれていく。だが後半からはいつもの朝凪先生の作風となり、読者諸氏はいつもの展開が来たな……と思うのである。今回は先生のキャラデザもカッコよく描かれており、細身マッチョな先生が瞬時にカヤの背後を取ってヘイローごと虫けらのように掴み上げ、さらにはヘイロー破壊するところが雄々しく描き出されている。
 

全生徒を奴隷のように扱う先生

本作で先生は自分と対等な女性を求めていた。先生と生徒という関係上、他の生徒達は無条件に屈服し、喜んで肉便器・人間家具・雌奴隷になっていたからである。だがカヤも超人とは程遠く、他のヒロインと変わらない単なる生徒の一人に堕ちていくのである。先生は全てのヒロインを従え、さながらその姿は神のようであった。全ての生徒が知に這う中で先生直々にカヤへのワカラセが行われる。その姿を仰ぎ見ていた生徒たちは一様に自らを慰めており、自分たちにもおしおきをねだるのである。聖書の引用を効果的に用いており、全ての生徒がお情けを貰おうと縋りついていき、先生に後光が差しているシーンはまさに圧巻であった。ブルアカでは先生と生徒という役割が固定化されており、愚かな女性を年上の男性が導くという儒教イデオロギー的な権力構造が仕組まれている。それ故、先生は神である自分と対等な存在を欲しており、それこそが「超人」である連邦生徒会長なのだと、ニーチェをメタファーとするエンドで幕引きとなる。