ウマ娘「A Gleaming Mejiro Gala」で描かれるメジロブライトとメジロドーベルの父親(メジロライアン)からの巣立ちについて

今年のクリスマスイベントはメジロ家物語。ブライトとドーベルがライアンから自立しようと奮闘する話。
メジロ家は毎年クリスマスにファンとの交流イベントを開き親睦を深めているとのこと。
毎年担当のウマ娘が持ち回りで変わるが、なんと今回はメジロブライトが立候補したのだという。
彼女の狙いは新規ユーザー層の獲得と、獲得した御新規様と古参ファンの融和についてであった。
それを達成するためにメジロ家のお嬢様文化に馴染めなかったメジロパーマーに協力を仰ぐことになる。
メジロ家古参ファンである上流階級とパーマーが獲得したパリピ陽キャリア充たちが融和していく。
ライアンは自分の子どもたちが自立して歩いて行く姿を見て寂しさを感じつつも二人の巣立ちを見守る。

テーマとしては御新規と古参の融和

下層市民(パリピ陽キャリア充)を新規ファン層にすることに懸念を示す古参ファンの上流階級

長く愛されるコンテンツになればなるほど古参ファンがイキリだし新しく始めたユーザーにウザ絡みすることで御新規さんが逃げてしまい結局は先細りしてコンテンツそのものが衰退するというのは良くあることである。メジロ家もその危機に瀕しており、上流階級のメジロファンは数多くいるが、下層市民であるパリピ陽キャリア充にとっては階級が壁になりメジロ家は遠いセカイのようであった。この危機を何とかすべく下層市民のファンの獲得を目指したのがメジロブライト。彼女は例年メジロ家が主催するクリスマスイベントにおいて、下層市民をファン層として取り込もうとしたのである。そのため、メジロ家のハミダシ者でありメジロ家でありながらパリピギャルを演じているメジロパーマーに協力を要請する。またブライトと同じくライアンの子どもであるドーベルもイベント主催に絡むことになった。こうして新規層のファンの獲得及び古参と新規の融和が目指されたのであった。
 

ブライトとドーベルの巣立ちを寂しく思うライアン・ライアンに恩返しするブライトとドーベル

内容としてはメジロ家の重鎮が出してくる懸念事項を解決するという流れで進んでいく。ドーベルはメジロ家役員たちを説得するためにラモーヌと共に野良レースに出場。そこでの熱い走りを動画に撮り、野蛮な野良レースでも熱くなれることを示す。こうして役員たちは下層市民であるパリピ陽キャリア充たちの参加を渋っていたが、お互いレースを楽しむという点では同じ人種であるという階級間格差・身分差別の偏見を解消していく。こうしてクリスマスイベントではメジロ家のウマ娘たちがサンタとトナカイに扮し、遊園地で彼女をたちを見つけてクイズに答えるとヒントが貰え、謎解きをするという一種の宝探しゲームを開催する。このイベントでは新旧それぞれのファンが協力して謎に挑み、両者が仲良しになって終わる。ちょっとご都合主義っぽい優しいセカイである。こうしてイベントを成功させたブライトとドーベルの自立をライアンは生暖かく見守る。対してブライトとドーベルはライアンにクリプレを贈り、今まで育ててくれた感謝の意を示す。またイベントに協力し新規ファンの獲得に一役買ったパーマーは、自分がメジロ家を結構好きだったことに気付けたのであった。

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