ブルーアーカイブ「栗村アイリ(バンド)」絆ストーリーの感想・レビュー

垢抜けた少女が「変わることのできた自分の姿」を見せようとして息巻いている姿を描く話。
栗村アイリは自分が無個性で平凡であることにコンプレックスを抱えていた少女であった。
だがそんな自分を変える為にバンドを始め紆余曲折を経て、ライブを成功させることができた。
変わることができたアイリは自己肯定感マシマシになり、その自信を男(先生)に使うことになる。
元々アイリは無個性で平凡どころかスイーツマニアのチョコミン党であったため厄介ヲタクと化す。
デバフから解かれた少女が今までの反動で超積極的になり周囲を省みず突撃していくのである。
最後は少女を変えた学祭バンドが終わりを迎え切なくなるが魔法は解けず変わったアイリは残った。

バンドアイリのキャラクター表現とフラグ生成過程

今まで自分に自信が持てず消極的だった少女が自信を持てた時、その反動で厄介ヲタクと化す

栗村アイリは自分を無個性で平凡と思い込んでいた事から自分に自信が持てずデバフがかかっていた女の子。そんなアイリは学祭バンドを始め苦難を乗り越え成功を収めたため、自分に自信を持つことが出来た。それ故「先生……お見せします。変わることができた私の姿を!」と息巻き絆ストーリーに突撃してくる。元々栗村アイリは無個性で平凡であるどころかスイーツマニアのチョコミン党であった。そんな彼女が自信をもって積極的になったら後はどうなるか分かるな?その勢いは誰に求められなくなるのだ。こうしてアイリのイケイケドンドンな絆ストーリーが、今始まる。
 

長蛇の列に並ぶのは目的物のための手段ではなく、それ自体が目的でイチャコラするためなんだって

まず初めは長蛇の列に並ぶイベント。先生を呼びだしたアイリは面倒くさいムーブを始める。店に行ったはいいものの出遅れたため長時間待つことになる。先生は日を改めてもいいんじゃないかと提案するが、アイリは今日で無ければダメだという(ここでなぜダメかは詳述されない)。じゃあアイリがそこまで言うなら並ぶか……という流れになるのだが、そうするとアイリは突如曇りだし、自分は頑固なところがあると友達に言われるとか言い出すのである。アイリさんマジ厄介ヲタク。だが先生はそんなアイリを優しくケアし、友達に頑固と言われる際のエピソードを聞かせてと慰める。この話をしていると、長蛇の列もあっという間さ!という流れ。これディズニーランドで長蛇の列に並ぶカップルに通ずるところがあるよな。アトラクションに乗るのが目的でなく、二人でイチャコラするのが目的だから、長蛇の列に並ぶのにも何ら問題は無いというやつ。さすが先生、理解ってるよな。
 

ヤンデレ気味に甘えるアイリさん

続いては雨の中、傘代わりにジャケットを羽織って二人で走りたいとワガママを言う彼女に付き合ってあげるエピソード。二人はコケてずぶ濡れになるところまでがワンセット。アイリは一人で練習しているので見て欲しいと先生を呼びだす。詰まっていた箇所はアッサリ解決されたので、わざとワカンネー振りして先生を呼びだした計略かと疑われてしまうね。そんなアイリだが練習スタジオを出ると雨が土砂降り。雨脚が弱まるのを待とうとする先生に対し、アイリはジャケットを二人で羽織って走って帰ろうと言い出す。躊躇する先生に対し、アイリはせっかく勇気を出したのにと甘えておねだりをし、先生に覚悟を決めさせる。先生が渋ると目のハイライトが消え残念ですと言ってくるのでちょっとヤンデレ気質もあるのではなかろうか。アイリの懐に入り密着した二人は雨の中を走りだすが、見事に二人でコケてずぶ濡れになってしまうのであった。うんうん、これもまた青春だね。SNSには濡れてしまって白Tが透けて見えるアイリのファンアートや二人が濡れた服を乾かすために休憩宿泊施設に入るウスイホンとかがたくさん見られた。
 

祭りの終わりにちょっとおセンチになるアイリ

ラストはお祭りの後にセンチメンタルになるアイリの姿が描かれる。アイリたちのバンドは学祭バンドであったため祭りが終われば解散だ。アイリはバンド活動により自分を変えることが出来たので、切なく感じてしまう。そんなアイリが抱える少しの切なさに先生は甘く寄り添い心の支えとなる。バンド活動自体に物凄く思い入れがあるワケでもないし、もっと他にやりたいこともある。だから終わりがあることは切ないけれども区切りなのだ。だが祭が終わったとしても、魔法が解けてアイリが元の自分に戻ってしまうということではない。変わることの出来たアイリは残ったのである。こうして自信を持つことの出来たアイリは「次」を目指して青春していく。積極性を身に着けたアイリはこんなところでは終わらない!とこれからもキラキラリア充を満喫していくのであった。

先生がいれば「次」に向かっていけるよエンド