【感想】ウマ娘3期第1話「2015年東京優駿~ドゥラメンテに圧倒されたキタサンブラック14位に沈む~」

トウカイテイオーに憧れる情に熱くてお祭り大好きなキタサンブラックが2015年日本ダービーで大敗する話。
2015年から2017年まで活躍し圧倒的な強さを誇ったキタサンだが最初はG1でなかなか勝てなかった。
シナリオは冒頭から皐月賞で3位に終わる所から始まり、そのショックを覆すために猛練習に励む。
だがライバル:ドゥラメンテはもうゾーンを使用しておりキタサンは無意識にトラウマとなっていたのだ。
周囲に支えられて調整を行いダービーに臨むもドゥラメンテがゾーンを発動するとキタサンは沈んでいく。
蓋を開けてみれば14位という結果に終わり2017年宝塚記念9位を除き全て3位以内に入ったキタサンの屈辱であった。

トウカイテイオーに憧れるキタサンブラック、テイオーが勝利した皐月賞に敗北し東京優駿でも大敗する

ドゥラメンテにゾーンを使われ冒頭から皐月賞で敗北するキタサンブラック

ウマ娘3期の主人公は2015年から2017年にかけて活躍したキタサンブラック。その戦績だけみれば無類の強さを誇り、2015年の東京優駿(14位)と2017年の宝塚記念(9位)を除けば全て3位以内という凄まじいウマ娘であった。だが最初の頃はG1になかなか勝てなかったため、それにフィーチャーしたのが今回の話であり、憧れた存在であるトウカイテイオーと比較しながら挫折を描き出したというワケ。

トウカイテイオーは1991年の皐月賞東京優駿と共に勝利しており、彼女に憧れてトレセン学園に入学し同じチームに入ったキタサンブラックにとって大きな目標の一つであった。だがシナリオでは冒頭から皐月賞にアッサリと敗北し3位という結果に終わってしまう。そのショックから何とか這い上がり、東京優駿を目指すというのが第1話の主題。キタサンブラックは同室のサトノダイヤモンドに支えられながら練習に励み、地元の人々に貢献することでお助けキタちゃんという自分の存在意義を取り戻す。さらには幼女が述べたお祭りというワードから自分がお祭り大好きであったということ思い出していくのだ。

しかしここで懸念となるのがゾーン(領域)の存在。漫画版ウマ娘(シングレ)の読者には馴染みのあるものだが、最後の末脚勝負の際に発揮される必殺技的なオーラのようなものである。キタサンブラックの前に立ちはだかるドゥラメンテはもう既にこのゾーンを身につけており、皐月賞で発動された際にキタサンブラックは無意識的にトラウマを植え付けられてしまうのだ。このトラウマが東京優駿でも起こってしまい、ドゥラメンテのゾーンを見てビビったキタサンブラックは14位に沈むという演出が取られている。

今後、もしゾーンに焦点を当てるとするならば、逃げ系脚質のキタサンブラックはゾーンと相性が悪いから無理じゃんと視聴者にツッコミを入れさせる展開が用意されるはず。シングレだと1989年の秋天スーパークリークがゾーンを敢えて捨てることで勝つという表現がなされている。それを踏まえると、アニメ3期ではキタサンが「ぶちかまし先行」を身につけるまでの流れをどう演出してくるのか。2話以降のシナリオが楽しみですね。

キタサンが「ぶちかまし先行」を習得する際に祖父バクシンとの絆が発動するフラグ
ドゥラメンテのゾーンがキタサンのトラウマになっている描写
キタサンが自分はお祭りが大好きであったとモチベを回復するシーン
サトノ家のメイドと「どうした急に」コンビ
ドゥラメンテのゾーンを目の当たりにしトラウマ発動するキタサン
ドゥラメンテに圧倒され沈んでいくキタサン

ゲーム版キタサンブラックのキャラスト


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