キタサンの引退レースであり史実で勝利が確定している最後のレースをどのように演出するかという話。
一見すると衰え知らずのように見えたキタサンだが、それは身を削っているからであり中身はボロボロ。
そんなキタサンに対しチームメイトたちは何かをしてあげたいと望むようになる。キタサンの人望のおかげ。
キタサンは先輩方に引退レースで着る新デザインの勝負服を求め、作製してもらうこととなった。
その勝負服を身に纏い、キタサンは観衆の期待に応えてレースに挑んでいく。
逃げのキタサンは健在であり、パッと身は常に1位をキープして安定感のあるレース展開をしているように見えた。
だが実際は魂を燃やし尽くしてまで価値に執着し、それにより掴み取った執念の1着だったという終わり。
擬人化した馬で史実をなぞるのもいいけど、前世の悔恨を覆す作風でもいいんじゃない?メンストのスズカ√みたいに
ウマ娘3期のラストは2017年有馬記念。アニメは史実をなぞるのが基本的展開であるため、どうその結果を演出するかに工夫を凝らさねばならない。2017年有馬記念はキタサンブラックが逃げで1位をキープしその強さを見せつけ引退する。それがアニメでは一見すると優雅で余裕だが、身を削って魂を燃やし尽くしてもぎとった執念の勝利であるという風に描かれる。
最後のレースに向けて練習を重ねるキタサン。キタサンのために何かしてあげたいと願うチームスピカの先輩たちはキタサンをねぎらう。そんな先輩たちにキタサンは引退試合で着る新しいレース服を求め、デザインしてもらうことになる。キタサンの最後のレースということで大衆たちは彼女の勝ちを望み、ライバルたちは勝ち逃げなど許さぬと士気を高めていた。
実際にレースが始まるとキタサンは早々に先頭に立ち、レースを牽引していく。実際の有馬記念の競馬場の熱狂ってこんな感じだったのカナーと思わせるような雰囲気。キタサンは必死の形相で勝ちたいと望み身を削り魂を燃やし駆けていく。最後にキタサンに力を与えることになるのが競馬場に来ていたみんなだった!という流れになり、走馬灯のように客席を垣間見たキタサンは最後にペースが落ちずにまだ伸びる底力を手にする。結局キタサンは誰も寄せ付けず1位でゴールし、日本中の感動を生んだ!というオチ。アニメ版のウマ娘は史実をなぞっていく展開であるため、規定された結果をどう演出するかが問われがちだけど、前世の悔恨を覆すシナリオとか駄目なんですかね。
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