崇高な目標を掲げるライバルたちを見て自己の矮小さに卑屈になるが俗物的な夢でも存在意義を確立する話。
北島三郎やトウカイテイオーに憧れ皆をキラキラさせるスターになりたいと思っていたキタサンブラック。
だがライバルたちは国家だの民族だの血統だの一族だの誇りだのプライドだの様々な重みを背負っていた。
それを見たキタサンブラックはスターになりたいだなんて何と自分が俗物的であるかを思い知り苦悩する。
最終的にキタサンブラックの悩みを解決させたのは商店街の人々であり、自分が期待されている確証を得る。
こうしてキタサンは例え俗物的であったとしてもスターになりたいでいいじゃないかと自己を確立するのであった。
一族の悲願だとか血統の証明だとかそんなの無くたってスターになりたいでいいじゃないか!
今回のお話はキタサンブラックが自己の存在意義について悩む話。キタサンブラックはトウカイテイオーに憧れたものの彼女が勝った皐月賞や東京優駿で敗北した。その後、何とか立ち上がり自分らしい走りを目指して結果を出してきた。だがここでライバルたちが崇高な目的を掲げていることを見て自己を矮小化させてしまう。一族の悲願を背負ってきたサトノダイヤモンドは凱旋門賞を目指しているし、血統の証明を掲げるドゥラメンテも世界に焦がれていた。そんな二人に対し、キタサンはスターになりたいであり、なんと自分の夢の子供っぽいことかを痛感してしまう。こうして自己の存在意義に悩んだキタサンブラックはナイスネイチャやトウカイテイオーに相談に乗ってもらう。しかし悩みというのは最終的に自己解決しなければならない。ナイスネイチャが悩みを克服するきっかけになったのは商店街の人々。彼らは有馬記念におけるキタサンブラックの走りに感動していたし、感動をもたらしたレースを作り上げてくれたキタサンに感謝をしていた。彼らとの交流を経たキタサンブラックは自分は「スターになりたい」でいいんだ!と原点回帰し自己を確立する。キタサンブラックの最後の年が始まろうとしていた。
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