ウマ娘「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」の感想・レビュー

ホームシックになったタイキシャトルを慰めるためメジロドーベルがキャンプに誘おうとする話。
キャンプ場ではエル、マチタンとも合流。さらにコンテンツツーリズムに来ていたロブロイに出会う。
ロブロイの目的は児童文学の追体験であり、これに便乗して5人で謎解き宝探しをすることになる。
ドーベルが自分の積極性の無さに曇る一方でロブロイは自分の趣味が児童文学であることに引け目を感じる。
だが謎解き宝探しの過程でメンバーから肯定されることで二人はネガティブを乗り越える。
ついでに皆でワイワイやれてタイキシャトルもホームシックの寂しさを解消した。

メジロドーベル、友人を慰めるべく勇気を出して消極的な自分を克服しようとする

タイキシャトルのホームシックを見て力になりたいと思うメジロドーベル
  • ドーベルはホームシックなタイキを慰めたい
    • 今回のイベントで主役を張るのはメジロドーベルゼンノロブロイ。まずはドーベルのターン。ドーベルは友人のタイキシャトルがホームシックに罹っており夜な夜な一人隠れて泣いていることを知ります。そんなタイキを慰めるためにキャンプへ誘おうとするのですが、なかなか言い出すことが出来ずにいました。パンフを持って逡巡しているとタイキの方から声をかけてくれて、流れでキャンプに行くことになります。キャンプ場ではソロキャンに来ていたマチタン、ペットのコンドルを放牧に来たエルも仲間に加わります。マチタンの立ち絵は冬服(カーディガン)でありツッコミを入れたくなったのは私だけでは無い筈。せめてブラウスそのままでいいからカーディガン脱がせてやれよと。ドーベルの夏服を新調するくらいなんだからマチタンも季節感合わせて欲しかったですね。

  • ゼンノロブロイはコンテンツツーリズムを楽しむためキャンプ場を探訪するそうです
    • 一方ゼンノロブロイ。彼女は児童文学の舞台となったキャンプ場へコンテンツツーリズムに来ていました。さらに風景を楽しむだけでなく、原作を彷彿とさせるイベントを追体験して楽しみたかったのですね。この原作は仲間との絆を大切にすることを説く児童文学だったので謎解き&宝探しは仲間が必要でした。そんなわけでドーベル、タイキ、マチタン、エルを加えて、今回のお膳立てが完了します。ここからはドーベルとロブロイの感情が次第に曇っていくことがポイント。ドーベルは自分が積極的に発言できなかったせいで仲間が事故りそうになったため自責の念に駆られます。そしてロブロイは事故の原因は自分が見栄を張ったためであると後悔。ロブロイはクラスメイトたちが化粧やお洒落の話題で盛り上がっている場面を見て、自分の趣味である児童文学に引け目を感じてしまうのです(ロブロイが化粧の話について行けず自分が子どもっぽいと引け目を感じたところは思わず共感してしまった。共感的羞恥)。上記の理由によりロブロイは、思わずコンテンツの原作は児童文学なのに映画であると嘘をついてしまいます。これにより本が手元にあるのに取り出して確認できない状況に陥ってしまうのです。ドーベルとロブロイのダブル曇らせ劇場。

  • ドーベル&ロブロイの闇堕ちからの回帰
    • この闇堕ちしかけた状態から回復していくのが、このシナリオのハイライト。ドーベルに対しては周囲に気を配って仲間の事を良く考えていると救いの声がもたらされます。ドーベルに見えないマスクをかけて強さを分かつエル。時代はエルドーベルである。他方でロブロイはタイキと本の話題で盛り上がることに。さらにマチタンからは、人にはそれぞれ趣味趣向があり化粧が好きでも児童文学が好きでもそれは個性であるという助言が入ります。マチタンのカウンセラーっぷりがメンタルつよつよ。そういえば、マチタンはキャラストでも自己がしっかりしており周囲に流されない強さを持っていましたね。マチタンノートで自分に出来ることを着実にやっていく、地に足着いた安定感抜群のウマ娘でした。こうしてロブロイは好きな物を否定しなくていいと救済が持たされたのでした。そんなわけでドーベルの配慮とロブロイの趣味力によって謎解き&宝探しイベントは見事クリア達成。ドーベルの当初の目的であったタイキを慰撫することも達成されたのでした。

 

同級生たちの化粧品の話題について行けず劣等感に駆られるゼンノロブロイ

 

ドーベル、ロブロイが感情を曇らせていく

 

ドーベル、ロブロイ、闇堕ちから解放される