【巡検メモ】博物館等施設見学7日目 滋賀(大津&琵琶湖)・岐阜(関ヶ原)・福井(一乗谷)・石川(金沢)→【新幹線】→群馬(高崎)

大津から北東へ進み金沢へ。滋賀県の訪問地は琵琶湖よりも安土か彦根にしておけば良かったかもしれない。福井県では県立歴史博物館が16時30分入場締め切りのところ16時32分に着いたのだが、入場させて貰えなかった。そのため一乗谷へ行くことにし、朝倉義景居館跡地と一乗滝を見てきた。



 

大津&琵琶湖

  • 大津市歴史博物館へは早く着きすぎてしまい、周辺地域を散策。園城寺がすぐ隣にあって、これが天台宗が分離したアレか!と教科書の知識を経験する。このように教科書的知識が自分の血肉の体験や経験となった時に初めてホントウの知識になるのかもしれない。
  • 博物館で印象に残った展示は、近江大津宮と近江城攻防戦。白村江の戦いで敗北した中大兄皇子近江大津宮へ都を移し、天武天皇として即位するまでの流れ。また、近江城籠城戦では、東軍の京極高次が毛利勢を足止めし、降伏したのは関ヶ原当日であったというオチ。関東圏の人間だと、秀忠率いる徳川の主力隊が真田に足止めされるエピソードが刷り込まれているので逆パターンもあったのだなぁと。
  • 琵琶湖博物館は3つのゾーンに分かれているが人文・歴史系は第二ゾーン。丸小舟を用いた琵琶湖の水運の展示を中心に各時代と琵琶湖との関りが解説されていた。琵琶湖を利用した水運は各地の特産品を都へ運搬する機能があり、運ばれた品々の史料を読むと結構おもしろい。

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関ヶ原(岐阜)

  • 道中、岐阜県関ヶ原古戦場跡に寄る。萩市と同様に地域全体を博物館として捉える構造が見られ、町中の至る所に戦国武将の幟や布陣跡の幟などが翻っていた。資料館で基礎知識を得た後、トレイルできるようにコースが整備されており、レンタサイクルも充実していた。石田三成が布陣した笹尾山にも登ったが、戦場全体が見渡せる。関ヶ原の戦い激戦地跡も整備されているが、笹尾山からかなり近い。印象的だったのは、観光客の親につれられている子どもの発言で、この地域って関ヶ原の戦いが起こらなかったらただの田んぼじゃんとか発言していたが、言い得て妙であり、一つの観光資源特化型はニーズもまた狭いのかもしれない。実際に、まちづくり的に見ても、ターゲットは歴史好きおじさんとか歴史系コンテンツ好き腐女子向けになっていると思う。

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一乗谷(福井)

  • 福井県立の博物館に入場締め切り2分遅れで拒否されたので、一乗谷に向かうこととする。一乗谷の朝倉氏をテーマとする資料館で図録を入手し、河川を遡りながら朝倉義景居館跡や再現された武家屋敷などを見る。一乗谷は歴史特化型かと思いきや、その景観がとても美しく、川沿いを歩くだけでも自然を味わえる。上記の関ヶ原の事例と比較すると、関ヶ原は歴史系コンテンツ以外に観光資源の発掘をしていない(私が気づかなかっただけでしているかもしれないが)のに対し、一乗谷は歴史系コンテンツを核にしながらも周辺事項のコンテンツを整備し、歴史マニア以外のターゲットも釣り上げられるようにしている。

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