雑録

Contents Tourism Planning & Management 2019(007-008)「『ゴールデンカムイ』~開拓の村と北海道博物館~」

今回からコンテンツツーリズムの巡検・フィールドワークが始まりました。
しかしながら表題の通り、受講生全員が当該コンテンツを好きなわけではありません。
講義の名目上は食わず嫌いを無くすためコンテンツを視聴してくることが前提なのですが・・・
まぁ、好きでもないコンテンツを見て来てくれる受講生はいないわな。
コンテンツに興味が無い人でも楽しめるという配慮はしましたが、あまり機能しない結果に・・・
やはりコンテンツツーリズムは万人受けはしないものだと実体験したのでした。

実験!コンテンツに興味がない人がコンテンツツーリズムに参加するとどういう行動を取るか

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北海道博物館と開拓の村

  • 参加型企画にしても参加しない
    • 事前にコンテンツに興味が無い人でも楽しめる工夫をせよという条件が提示されていたので、コンテンツに加えて観光資源そのものに価値がある重層的なものを選択。コンテンツを超えて、それだけで見る価値があるものを題材に選びました。具体的にはゴールデンカムイを通してアイヌ文化と明治近代日本に触れるという試み。開拓の村と北海道博物館を巡検の地に設定し、一方的な説明にならないよう、体感型のクエスト要素が取り入れられています。内容は、ゴールデンカムイの背景の絵に描かれている建築物を開拓の村で探して、外観及び内装をスマホもしくはデジカメで撮影してくるというもの。難易度ごとにポイント数が割り振られており一番ポイントの高かった人が優勝です。ゴールデンカムイファンや近現代史に(多少は)興味のある人、クエストやゲーム要素が好きな人はイベントに取り組んでいたのですが・・・万人受けする企画というのは、やはりとても難しいものです。参加型企画で自由行動にしてしまうと、何をするのも自由になってしまうというデメリットも存在します。
  • 放置しておけない理由
    • そんなのは別に放っておけばいいじゃんという意見もありますが、放置しておくわけには行かない事情もあります。
    • その理由の一つ目が人材育成の側面。こちらの工夫の欠如により受講生の取得経験値がなくなり能力を伸ばす機会が失われるというわけです。もしかしたらこの個体は真面目に活動に取り組んでいれば、巡検をきっかけに大きく能力を伸ばしたかもしれない。そんなありえたかもしれない可能性を最初から否定するわけには行かないのです。
    • もう一つの別の理由が顧客満足度について。この世の中はサイレントマジョリティよりもノイジーマイノリティの方が影響力を持ちやすいのです。「フツーに良かった」と思う人々は好意的に思っていても、強調して良かったとは言いません。アンケートなども記入しないでスルーする傾向にあります。しかしながら負の感情を抱いた人々はその捌け口にするため、アンケートの顧客満足度に酷い評価をつけます。それ故、イベントに参加しない人を放置しておくことは非常に危険なのです。そのため何もしていない人がいたら、声かけをするなどといった配慮を出来るだけする必要がありますが、それは藪蛇となることも多いので、なかなか難しいのですね。

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れんがセットとアシリパさん