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  • Summer Pockets REFLECTION BLUE「神山識」シナリオの感想・レビュー

    過去から未来跳躍してきた少女を現代で鍛え過去改変して津波の犠牲者を減らせ!
    自らが嫌われ者になることで他者を救おうとする『泣いた赤鬼』チックな雰囲気。
    自分勝手な自己満足で自己犠牲して自己陶酔?
    否、それは孤児の自分を育ててくれた島民への恩返し。
    主人公と過ごした時間や「頑張れ」といった励ましが識の過去改変を成就させる。
    過去の時間軸で識に救われた少女こそが、主人公の祖先だったというオチ。
    線香花火の変化を人の一生に例えるシーンは差分があると良かったかな?

    過去からやってきた少女が自身を鬼と称するのは何故か!?

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    • 津波災害から人々を救うべく過去改変に挑め!
      • 【1】神山識は過去から来た少女です。150年前の津波で島は大災害に遭うのですが、そこで島民の避難誘導に失敗したというのが識の未練。識はこの無念の残滓に束縛され、時の狭間に迷い込み、現代に来たという流れです。識は記憶喪失であったため共通√ではKey作品特有のぶっ飛んだキャラクター像を提示してくるのですが、個別に入ればマシになるので耐えてくださいというのも鍵っ子の様式美ですね。
      • 【2】個別ルートに入ると島の歴史帳が手に入り、識の成長とともに過去が書き変わっていきます。識が鬼になることに固執していた理由には、自分が鬼として怖れられることで、津波の日に合わせて島を襲い、島民を山へと避難されるという狙いがあったのです。当初、識はみんなからカワイイ、カワイイされて全然鬼になれません。しかし主人公と過ごす夏休みの日々が識に着想を与えていくのです。船に乗れなければ船酔い克服や潮目を読めるように努力し、瀬戸内海における海賊の歴史を知れば、自分が海賊として怖れられようとします。線香花火の変化を人生に例えるシーンとかノスタルジックが感じられて大好き(イベントCGで火が変化しませんが・・・)。
      • 【3】徐々に書き換わっていく郷土史を見て、次第に主人公は危機感を強めます。このままでは本当に識が鬼として見なされてしまうのではないかと。そんな不安を抱える中で、灯篭流しのイベントが識に決定的なアイディアを与えます。津波事件の日に、海に灯篭を並べることで、海賊が多くの手下を率いて襲撃してきたと勘違いさせることができるであろうと。すべてのパーツが揃い、過去改変に成功した時、歴史が切り替わります。1回目は識が主人公と離れ離れになりたくないと思ってしまったせいで、識が避難誘導を行わなかった世界線を見せられます。島民が全滅するバッドエンドです。もちろん主人公の祖先も津波で死ぬので主人公の存在自体無かったものとなります。この世界線を垣間見た識は改めて自己犠牲することを決意しますが、やっぱり踏み切れません。そんな識を後押しするのが我らが主人公の役目!識との別れに涙しながらも識を尊重し、頑張れ!!という言葉をかけるのです。この主人公の言葉を支えに識は立ち上がります。
      • 【4】過去の時間軸に舞い戻った識は、着実に準備を進め、津波の日に海賊として島を襲って島民の避難を成功させます。識も自らみすみす死ぬようなことはせず、最後まで津波に抗おうとするのですが、逃げ遅れた少女を救ってやっぱり死にます。最後の最後で別離を告げるために主人公も過去跳躍して、別れの言葉を交わし、識は海の藻屑に消えるのでした。この別れのシーンですが、トラウマにより泳げなかった主人公が、識を助けるために覚醒しているので、そこをちゃんと取り上げて識の救済を主人公のトラウマ克服に繋げて欲しかったものよ(しろは√と内容被っちゃうけどさ)。
      • 【5】識との最後の別れを経て現在の時間軸に舞い戻った主人公は、改変後の世界の顛末を辿ります。津波から島民は助かったこと。識が救った逃げ遅れた少女は主人公の母方の祖先である加藤一族であり彼女の証言によって識の名誉は挽回されていたこと。それにより慰霊碑は識を祀るものに変わっていたこと等々。そこには確かに識の活躍があったのでした。・・・ひと夏の少女との別れは主人公を成長させたのです!と感動を誘うイベントが展開されていきます。個人的にはビターエンドで良かったのですが、最後に主人公が識を見つけ出すニュアンスの場面が挿入され、再会が匂わされています。

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