ハッピーライヴ ショウアップ!「クラリス・クローニャ」シナリオの感想・レビュー

技量はあるが感情表現に欠けるストイックなバレリーナが踊りの意義を見出す話。
クラリスは不遇な幼少期にバレエに希望を得て、自己を律し厳しいバレエ道に邁進してきた。
しかし経験が浅く視野が狭いと表現に説得力が無く魅力度に欠けるという壁にぶち当たる。
憧れや向上心だけではもう既に限界が来ていたのである。
そこを救うことになるのが我らが主人公でありクラリスの情緒を育んでいく。
こうしてクラリスは舞台芸能を通して踊りに意味を見出して踊り子として一皮剥けるのだが……
クラリス√はフラグ構築後の新年度編が無くいきなりエンディングに。バレエ編はどこ!?
もしかしてソフィア√以外、新年度編は存在していないのか!?新人ライター力尽きたの?

バレエの卒業公演でクラリスが主役を勝ち取るシナリオが入ってないんだけど……

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  • 大道芸イベントを書くだけで精一杯だったか?
    • 【1】専門分野をヒロインの属性とするのは諸刃の剣であり、キャラ立ちさせる記号としては便利な反面、ライターに知識や理解がないと単なる飾りで終わってしまいます。本キャラはバレリーナであり、日本では決してメジャーとはいえないバレエを題材にして、どうシナリオを深めるのかと発売前予想では期待と不安で満ち溢れていました。この新人ライターちゃんとバレエモノを書けるのかしら?それとも単に大道芸大会に踊り子が必要だったから用意しただけなのかしらと。
    • 【2】大道芸の決勝編まではなかなか良い出来でした。男嫌いだったクラリスがそれを主人公と一緒に克服していくなかで、次第に主人公の人間性に惹かれていく過程がステキ。主人公が別の人が好きだと思って勘違いして拗らせちゃうクラリスかわいい。それまで恋心に全く共感できなかった技能追究ガールが情緒面を育てていくという流れは大変素晴らしいものがありました。また自己の技能向上のためだけに踊っていたクラリスが、大道芸で皆の為に躍ることを通して、楽しさを見出すことができたのも良かったと思います。主人公とフラグ構築をする直接のイベントであるシベリア鉄道で朝日を見るというのもグッとくる演出でした。
    • 【3】そのため、フラグを構築して大道芸で成功を収めた後、どうやってバレエに取り組むのかにもワクワクしていました。ソフィア√にも進級編があったのだから、クラリス√にだってあるだろ?そこでバレエをやるのだろうと思って読み進めていったのですが・・・。なぜかエンディングが流れ出します。・・・エピローグでは時間がすっとびクラリスは卒業公演におけるバレエの主役を勝ち取っていました。主人公はクラリスを支えるため管理栄養士の資格を取り家事炊事その他もろもろをサポート。え、クラリス√は進級編無いの?クラリスが卒業公演で主役を勝ち取るまでのシナリオはどこいった!?と、いうことでバレエを描くことなくクラリス√は終わってしまったのでした。

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【感想まとめ】


参考