雑録

ハッピーライヴ ショウアップ!「ルー・マオ」シナリオの感想・レビュー

大道芸とは、芸人と観客の間の尽きることを知らぬ対話なのであります。
ショーは芸人がスゴ技を一方的に披露するのではなく観客と楽しい空間を作り上げるもの。
楽しいことが大好きなルーは自分の大道芸で観客を喜ばせることを生き甲斐としていた。
ルーは無意識のうちに大道芸のエッセンスを心得ていたのである。
しかし主人公とフラグ構築することで孤児トラウマが発動しスランプに陥る。
そんなルーに楽しさを思い出させるのが、ルーのおかげでトラウマを克服した主人公。
個人的にはルーと養父母の和解を入れて欲しかったものよ。

大道芸人ルーのスランプと何故大道芸をするのかという本質的問い

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  • 芸人は観客と共にショーを作り上げる!
    • 【1】ルー・マオはピカイチの大道芸センスを誇るお気楽娘。この作品は全てルーが大道芸大会に出たいといったから始まったものでした。ルーは楽天家で能天気でしたが、実はそれは努めてそうしているだけに過ぎなかったのです。ルーは孤児であり、引き取ってくれた養父母に恩義を感じていました。しかし善良ではありながら根っこがエリート気質な養父母に対し、ルーはいつまでも馴染むことができなかったのです。ルーが養父母との唯一のコミュニケーション手段とできたのが、テレビで見た大道芸のパフォーマンスでした。ルーが芸をすると養父母が喜んでくれたのです。他者を楽しませるその尊さがルーに根付いた瞬間でした。しかし養父母はルー以外にも孤児を引き取り、その義弟妹たちが俊才っぷりを示すと、養父母はルーに対するよりも喜んだのです。こうして孤独に陥ったルーは、難しいことは敢えて考えず無理やり楽天的に生きるようになったのでした。
    • 【2】主人公はそんなルーの明るさにより、自分のマジックショーの才能に対するトラウマから癒されていきます。ルーが主人公のマジックを心から認めて喜んでくれたので、主人公は自分を肯定できたのでした。しかし今度はルーがスランプに陥ります。主人公と交際することにより孤児のトラウマを発動させてしまい、大道芸が全くうまくいかなくなってしまうのです。焦れば焦るほど光は遠く見えて何故自分が大道芸をやっているのか分からなくなってしまいます。そんなルーに刺激を与えるのが我らが主人公。公園で突発的にマジックを披露し、お客さんの表情と見事に対話して小粋なショーを繰り広げるのです。芸人も観客も楽しい時間。このステキなマジックショーを見たルーは自分に何が欠けていたのかを思い出します。ただ単に大道芸をやるのではなく、お客さんが喜んでくれるし自分が楽しいから。本質に辿り着いたルーは見事スランプを脱却し立ち直ったのでした。
    • 【3】ここまできたらルーの養父母との和解もやって欲しいですよね!家族モノと云えば主人公もお姉ちゃんとの絶縁状態が解消されていませんでした。きっとルー√で家族の絆をやってくれるに違いない。そう思っていた時期が私にもありました。現実は過酷であり、ルーの養父母問題と主人公のお姉ちゃん問題は華麗にスルーされてしまいます。エピローグでは世界を放浪しながら楽しく大道芸で暮らしていく主人公とルーの姿が!!ファンディスクをご期待ください。

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【感想まとめ】


参考