ウマ娘「アイネスフウジン」シナリオの感想・レビュー

生徒の人生を背負う覚悟を強いられ躊躇してしまう新米指導者がお姉ちゃん属性の苦学生と共に歩む話。
トレセン学園で成功を掴める者は僅かであり指導に失敗した例は山ほどある。
ある時新米トレーナーの主人公はその失敗例を目撃し指導者人生を躊躇してしまう。
指導ミスによりトレーナーを怨みながら学園を去っていった少女が脳裏に焼き付くのだ。
そんな新米トレーナーに指導を依頼してくるのが苦学生でバイト戦士のアイネスフウジン
主人公はアイネスフウジンに世話を焼かれながら指導者として成長しアイネスを導いていく。

アイネスフウジンのキャラクター表現とフラグ生成過程

精神的に脆い主人公トレーナーを逆スカウト
  • 世話焼きお姉ちゃんがトレーナーの成長を目にして惚れ直す展開がアツい!
    • アイネスフウジン√はどちらかというとトレーナー業が掘り下げられています。冒頭では担当ウマ娘の指導に失敗し破局する姿を見せつけられる所から始まります。新米の主人公トレーナーはそれを見て生徒の人生を背負う事の重大さを思い知らされることになり、担当を選ぶことを躊躇してしまうのです。そんな主人公が同僚からラーメン屋で励まされている所を目撃していたのがバイトでホールスタッフをしていたアイネスフウジン。主人公トレーナーは練習場でアイネスが全力で走る姿を見て惚れこんでいくのですが、スカウトする勇気が湧いてきません。そんなトレーナーを見たアイネスフウジンは思わず姉属性を発動させてしまい、半ば逆スカウトの形で仮契約を結びます。
    • 主人公トレーナーは精神的に脆いところがあるとはいえ指導者としては優秀で、アイネスフウジンの個性に寄り添いながらその特性を伸ばす指導をしていきます。具体的には消耗戦を仕掛ける事。先行逃げ切りで自分のペースのレースを作ってしまい、最後に残しておいた脚をもう一度使うというもの。この戦いはアイネスに非常にマッチしメキメキと実力を伸ばしていきます。
    • そして明かされるアイネスフウジンの過去!アイネスの家庭は母の体調が芳しくなく、幼い双子の妹を抱えていたこともあり、家の仕事を手伝う必要がありました。そのため中学もフツーの公立であり高校は商業科ある所へ進学しようとしていました。しかし中学最後のレースで走ることを捨てきれなかったアイネスは母のススメもありトレセン学園を受験し入学したのでした。家族の参観を受けたレースで見事1位を飾ると、親紹介イベントが発生するのですがここではまだ仮契約。それを踏まえたうえで逃がさないとばかりに親の前でトレーナーに告白させようとするアイネスお姉ちゃんよ。そして自分で追い込んでおきながら主人公に想定以上の想いを告げられというパターンに入ります。
    • 個別√においてもそのパターンは健在。へなへな主人公がお姉ちゃん属性のアイネスに世話を焼かれるのを基本路線としつつも最後には主人公の何気ない成長を感じてアイネスがきゅんきゅんきちゃうという展開です。そしてそんな主人公をアイネスは気に入っており、自らそのパターンに誘導して堕とされるのを待っている説もあるな。夏祭りで主人公を揶揄っておきながらストレートで想いを返された時のアイネスの照れ顔は破壊力バツグンです。
アイネスフウジンと消耗戦
突如始まるアイネスの過去語り
親の前で告白をねだるアイネスフウジン
お姉ちゃんに翻弄される主人公トレーナー
主人公を揶揄うが素直な想いを伝えられて逆襲されるパターン