【感想】ウマ娘 シンデレラグレイ 第一章「1988年上半期~オグリキャップとクラシック登録問題編~」(17話~28話)

シングレ第一章ではクラシック登録問題がクローズアップされる。
カサマツから編入してきたオグリキャップはクラシック申請を逃してしまう。
そのため日本ダービーの出場資格を失ってしまうのだ。
オグリは実力を示し実績を積んでこのルールを覆そうとする。
漫画の展開上はあたかもオグリが日本ダービーに出ているかのように見せられるのだが……。
実際には日本ダービーへの出場は叶わずオグリが走っていたのはNZTというオチであった。
だがオグリの功績により制度の見直しが図られることになり怪物が常識を覆したエンドになる。

地方から編入したため申請が間に合わずクラシック登録を逃したので日本ダービーに出場できなかったオグリキャップ

オグリキャップとクラシック登録問題

カサマツから中央へと編入してきたオグリキャップ東海ダービーの夢が絶たれたため、今度は日本ダービーを目指すことにする。だがそれには問題があり、日本ダービーに出る為にはクラシック登録をしなければならなかったのだ。地方から編入してきたオグリキャップは申請できずに登録を逃してしまっていた。それ故、自分の実力を示し実績を作ることで、何とか特例措置を得ようと奮起していく。中央初戦はペガサスステークスでブラッキーエールとの勝負。コースを塞がれて相手を抜けないことが課題であったオグリキャップであったが六平トレーナー指示の「ふわっと走れ」の助言により大外から抜き出し勝利する。2戦目は毎日杯ヤエノムテキとの戦い。ヤエノはオグリを内にいれず外を走らせる戦法を取り優位にレースを進めるが、オグリはロスを前提としたレース展開を組み最終的に最後の直線で追い抜き勝利する。そしてオグリ不在の皐月賞でオグリに敗北したヤエノムテキが1着になったことで世論が騒ぎ出す。ヤエノより速いオグリが登録を逃しただけでクラシックを走れないのは如何なものかと。世の熱意はついにシンボリルドルフをも動かし彼女すら署名に一筆書くまでになる。ここからのページ運びがミスリードを誘うものであり、あたかもオグリが日本ダービーに出場しているかのように描かれる。だが実はオグリが出走していたのは同じタイミングで開催されていたNZT(ニュージーランドトロフィー)だったというオチ。結局日本ダービーで1着になったのはサクラチヨノオー、2着はメジロアルダンであった。だがオグリ自身は日本ダービーに出場できなかったものの、クラシック登録という制度そのものには見直しが図られるという終わり方を迎える。こうした第1章「中央編入篇」は幕を閉じる。

オグリキャップはルールや常識を覆した!
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