雑録

喫茶ステラと死神の蝶「墨染希」シナリオの感想・レビュー

ゆずソフト恒例の複数シナリオライターの弊害:シナリオ間格差が発動!!
「赤い蝶」にまつわる赤磐神社の伝承を巡る話だが薄っぺらくてダレる。
幼馴染から恋人へと変わる関係性変化を扱う所まではまだ比較的読めるのだが。
フラグ構築後の伝承パートはどうでもいい内容を引き延ばし過ぎ。
希が赤磐神社の御神体の娘の転生体というのならちゃんと前世編やるべきだった。
次は伝奇・神話・民俗学とかを書ける人をライターに起用してくれることをお祈り申し上げます。

今回の作品のシナリオ間格差の犠牲者は墨染希さんでした。

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  • 毎回恒例!ゆずソフトにおけるライター問題:シナリオ間格差
    • ゆずソフトの魅力は固定原画師のこぶいち・むりりんコンビとSD原画のこもわたさん。一方、課題として挙げられるのがシナリオで、決して悪くはないものの複数ライターの弊害によりシナリオ間で大きな格差が生じていることが問題となっていました。今回は固定の天宮りつ先生に加えて、かずきふみと瀬尾順が投入されたのですが、やはり問題は解決されませんでした。
    • 今回犠牲者となったヒロインは墨染希さん。主人公くんの世話焼き幼馴染古女房的ポジションでカロリーを気にするデブキャラダイエット枠として用意されていました。フラグ構築は幼馴染関係性変化にありがちなパターン。もう既に親密度マックスでありながらも幼馴染という関係が壊れるから恋人関係になれないというジレンマを見せられる展開ですね。この流れは一種のテンプレというか様式美ですが、そこまで酷くはなく、寧ろ二人の初々しい関係を温かく眺めることができます。
    • 問題はフラグ構築を済ませた後の伝承パート。希の実家である赤磐神社にまつわる「赤い蝶」伝説を追っていくのですが、正直言ってかなり微妙な内容。伝承パートをやるのだったら、きちんと前世編をやって下地を作ってからキャラの掘り下げを行わないと、本当に薄っぺらくなってしまうのだなと実感しました。また伝承を追っていく過程も杜撰としか言いようがなく、なんで大学図書館にパンフレットレベルしかなく高校の古本に明治元年の古書があるんねんとか、結局神社に古文書あるんかいとツッコミどころ満載。
    • で、伝承の内容を概略すると、以下の通り。【鬼神によって殺された母娘がいた。母の魂は荒ぶるが、それを巫女に転生した娘が鎮める。母の魂は神と取引してこれ以降娘に手を出させないことを約束させ、娘を見守り続けることになる。娘の魂は赤磐神社の子供として転生し続けるが、母親の魂に気づくことはない。】というもの。結局のところ、希は赤い蝶=前世における母だということに気づき感動の再会を果たしてハッピーエンドを迎える。

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