雑録

かけぬけ★青春スパーキング!「遠野律」シナリオの感想・レビュー

家族ゲー。不倫して家族を捨てて出て行った実母の死に目に会いに行く話。
体験版で張られていた伏線通り、叔母は善良な人間であり数クリックで和解。
叔母が強引な手段を取っていたのは姉(主人公の母)が長くない状態だからであった。
憎しみの感情に支配される主人公はそれでも実母に会いに行く気が起きない。
そこを救うのが義妹パワーであり、イモウトに支えられた主人公は覚悟を決める。
義妹がいたからこそ母との関係にケジメをつけることができたのであった。

家族ゲー:家族についての苦悩は義妹だからこそ支え合える

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  • 家族を捨てた実母への怨恨
    • 主人公と遠野律は崩壊してしまった再婚家庭のその後を二人きりで生き抜く義兄妹。主人公の実母は生活苦から抜け出すためだけに、律の実父と再婚しました。しかし不倫して別の男を作ると再婚家庭を捨てて出て行ってしまったのです。このことにより律の実父は心労が重なり死亡。残された主人公と律は二人だけで生きていかねばならなかったのです。この時に良くしてくれたのが体験版ではボスとして立ちはだかってきた叔母の和水。なぜ今まで良好な関係だった叔母さんと主人公が、体験版では敵対していたのでしょうか?それは主人公の母が不治の病に侵されたから。和水叔母さんは、なかば騙し討ちの形で面会させようとしてしまったのです。事前に何も聞かされていなかった主人公は、信じていた叔母にまで裏切られたような気分になり愕然とします。それ以来主人公は意地を張って聞く耳を持たないようになってしまったので、叔母は体験版の時のような作戦に出たのでした。そんなわけで叔母はもともと善良な人間だったので、律ルートではサクッと和解して再び良好な関係になり、遺産相続問題も深刻にならずに片付きます。

 
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  • 妹による無条件親愛
    • 主人公は実母に捨てられて家族がトラウマになっただけでなく、実母の裏切りが義父を死に追いやったことに罪の意識を感じ続けていました。それ故、内面がグッチャグチャになっていたのですが、律と結ばれたことにより癒されていきます。フラグ構築のきっかけは義妹が主人公のことを想いながら寝具を濡らしている現場を目撃してしまったこと。これまで兄に対する愛情かと思っていたものが異性に対するものだと知ってしまったのです。当初こそ主人公を他の女にとられてしまうかもしれないという寂しさから律が身体を求めるのですが、主人公もまた自分のことを決して裏切らなかった律を求めるようになっていきます。
    • 律√の終局部ではついに実母の余命が3カ月となります。頭では会いに行くことが正しいと理解していても、感情がついてこないのです。ここで主人公に決意を固めさせるのが義妹の存在。律による無条件親愛を実感した主人公は葛藤を乗り越え、死にゆく母に会いに行く決意をします。死臭漂う実母と再会し、不倫の経緯を聞かされる主人公。母が自分や義父・義妹を捨てたことは単なるエゴであり、到底赦すことなど出来なかったのですが、それでも母との関係に一定のケジメをつけることはできました。負の感情は拭いきれるものではなく一生抱えて生きていかねばならないものですが、それでも律とだったら生きていけるとハッピーエンドを迎えます。

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