神様になった日
ポストセカイ系として提示されたのは奇跡も救いも無い残酷な世界でキミと生きること。 「個人の人間関係」or「世界全体の救済」という二項対立から「つらい現実を生きる」に回帰。 A-partでひなが主人公に歩み寄るシーンはAIRの観鈴ちんを想起したのは私だけ…
Keyのお家芸「記憶」モノ。記憶を有していない個人は同じ人間と言えるか問題。 専門職員から佐藤ひな個人ではなく機械と受け答えしていたに過ぎないと断罪される。 児童介護の専門知識を持たない主人公が示せるのは諦めない心と熱意のみ。 自分がしているこ…
神様になった日のコンテンツ産業史的意義は「終わった世界(=現実)で生き続ける」こと。 10話からが真骨頂でホスピスケアの苦悩をテーマに取り組んでいくことになります。 ネガティブケイパビリティ。解決しえない問題の中、それでも生きていかねばならない。…
興梠博士はブレインチップを開発、佐藤ひなの脳内に埋め込むことで不治の病を治療した話。 能力に依存することでしか存在証明できない鈴木央人は佐藤ひなの秘密を暴いてしまう。 人類の手に余るオーバーテクノロジーは危険視されブレインチップは除去される…
佐藤ひなは不治の病で、母はそれを気にして死亡、父からは捨てられた話。 ひなを引き取った「じぃじ」が興梠博士で、主人公の両親はその弟子であった。 これまでひなが他者の家族問題に敏感であったのは自らの身上に起因していたのだ。 夏休みを通してひなに…
興梠修一郎博士の家族は佐藤ひなだったことが明らかになった回。 第4話で愛や幸福度の数値化を求めていたのは他ならぬ佐藤ひなだったというワケ。 これで佐藤パートと鈴木パートが交わり物語が統合されました。 いよいよ佐藤VS鈴木の世界の終わりを巡る対決…
阿修羅回。主人公と親友となった契機と今なお続くコンビネーションが語られる。 トラックに跳ねられ膝を怪我した阿修羅をリハビリから見守り続けてきた友情を見よ。 その一方で伊座並さんと仲良くする主人公を見て佐藤ひなは嫉妬の感情を見せる。 これは重要…
母と死別し冷え切った父子家庭となったメインヒロインの家族を再生する話。 佐藤ひなの導きで伊座並(父)の心を癒し、娘に母が残したビデオメッセージの存在を知らしめる。 父が遺言ビデオをひた隠しにしていたのは、母の記憶を忘れると示唆されていたからで…
敏腕女性弁護士の知己を得るべく麻雀大会に参加する話。 4話にてOPの登場人物を全員回収し、世界滅亡まであと13日。 このペースだと半クールで1回世界滅びてn+1周目に突入か? 野球、映画とピアノ、ラーメン、麻雀をこなしていく主人公。 一方鈴木パートでは…
key的泣きゲー要素とセカイ系文脈から『神様になった日』のOPの読解を試みると、以下のような展開を類推することができる。 1.君と同じ世界を見る それはどうか美しいか 君と同じ時を刻む それはどうか許されるか 2.知らないままの方が 良かったことなんて山…
「セカイ系」と「セカイ系の否定」の誕生 90年代後半からゼロ年代にかけてセカイ系というものが流行りました。これは社会や集団といったものを拒否し、主人公とヒロインだけの人間関係、または主人公の周辺の人間関係が全てであるという考えを提示しました。…
ラーメン屋の立て直し描写の一方、いよいよ物語が動き始める。 佐藤ひなのライバルと思しき鈴木央人が登場し電脳バトル要素が挿入される。 鈴木央人が追うのが「コオロギシュウイチロウ」という物理学者。 佐藤ひな電子金魚説が漂う中、鈴木と佐藤の電脳空間…
幼馴染関係性変化。「如何にして主人公は伊座並杏子に惚れしか」という話。 伊座並さんは幼少期に母を亡くしたことで内向的になってしまった。 それ以来主人公は伊座並さんを守ってきたが少女は美しく成長していく。 自分の庇護下にいた少女がいつのまにか手…
自分を神だと称する少女に、30日後の世界滅亡を宣告される話。 当初主人公は生温かく少女に接するが予言の的中を目の当たりにし驚愕する。 少女を神だと信じた主人公は、幼馴染との交際を望むが敢え無く振られる。 半信半疑となる主人公だが親に少女の事を告…