雑録

ゴールデンカムイ樺太編(4)「豊原は樺太における政治、経済、文化の中心」の感想・レビュー

アシㇼパさんに杉元生存を知らせるべくサーカス団の一員として出し物をする話。
不死身の杉元腹切りショーが新聞報道されればきっとアシㇼパさんの目につくハズ。
そう考えた杉元は樺太先遣隊を巻き込み曲芸の練習に精を出すことになる。
結果としてアシㇼパさんの目には杉元の活躍の報道は映らなかったが・・・
実はサーカス団は日本軍諜報部隊であり有力な情報を得ることに成功。
極東先住民族パルチザンの刑務所の場所を聞き出しそこを目指すことになる。

不特定多数への情報伝達手段の代表が新聞(樺太日日新聞)という時代

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  • 曲芸一座で話題になることで情報拡散を試みる回
    • アシㇼパさんに北方民族の現状を見せることで少数民族独立運動の旗手として育て上げようとするキロランケ。一方で杉元はアシㇼパさん奪回を目指してキロランケを追っていきます。杉元が生きておりアシㇼパさんを追って樺太まで来ていることを知らせれば、きっとアシㇼパさんから会いに来てくれるハズ。そう考えた杉元は大人気曲芸サーカスの一員としてショーを行い話題を呼べば新聞報道されるであろうことを目論みます。そんなわけで樺太先遣隊のメンバーはサーカス団として出し物をすることになったのでした。
    • サーカス団はギャグ描写が中心になって進んでいきますが、やはりギャグ担当?として優遇されているのが谷垣源次郎。曲芸の才が無かった谷垣源次郎は月島基とともに少女団に入れられお遊戯をすることに。これだけでもシュールなのに誰からもツッコミが入らず大真面目に取り組むことでおかしみを生み出しています。そしてクールな月島基が谷垣のケアに回るも、谷垣は少女団の遊戯をアシㇼパ奪還の手段としては考えず、ショーを成功に導くことが目的化してしまっている描写で大爆笑。さらには昭和のノリの少女漫画的流れとなり、引退してしまう紅子先輩のために谷垣は一層奮闘することに。実際問題として孤児の女の子たちを集めて少女団を作り成長すると第三者に身請けさせるというのもハードな人生。可憐な衣装に身を包んだ谷垣源次郎と月島基のコンビが舞う演出はとても素晴らしいものがありました。
    • 一方の杉元は仕込みのある模擬刀で腹切りショーを行うことになりますが、誤解から鯉登音之の恨みを買ってしまい、模擬刀が真剣にすり替えられてしまいます。月島基が鯉登音之進の誤解を解いたもののショーは途中であり後の祭り。ここで中断すればショーは盛り下がること必至。杉元は本当に切腹をする決意をするのですが・・・ここでロシア人たちが乱入。杉元は彼等を斬殺するも、観客たちはショーの一部と思い込み、なし崩し的に大成功ということでサーカスは幕を閉じます。何でも、サーカス団の実態は日本軍の対ロシア諜報団だったとのこと。一座に協力したことにより極東少数民族が服役する収容所の場所を知った樺太先遣隊は、一路そこを目指すのでした。

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