ゴールデンカムイ樺太編(7)「ロシア人女性の年齢加算による体型の変化について」の感想・レビュー

少数民族独立運動の指導者に仕立てあげられるアシㇼパさんが囚人ソフィアに興味を示す話。
このソフィアこそがウイルクやキロランケらテロ集団のボスだったのです。
一方悪天候に見舞われた樺太先遣隊は灯台守のお陰で命拾いすることになります。
せめてもの恩返しのためにと、家出した娘;スヴェトラーナを探すことを申し出ます。
ソフィアとスヴェトラーナは亜港監獄に収容されており杉リパの目的地が重なったというワケ。

ロシア人女性が年齢を重ねるとビアダルのような体型になるのは何故か

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  • スヴェトラーナ√
    • 犬ぞりで北上する杉元たちですが、悪天候で月島・鯉登組と杉元・谷垣組に分かれてしまいます。前者は無事に灯台へ避難できましたが、後者は吹雪の中でビバークすることになります。地面が凍ってろくに穴を掘れない状況かでマタギの谷垣の知識が冴えわたる場面が今回の見どころ。火を地面に埋めて長持ちさせ、少しでも食糧を取り、犬たちを掛布団にして耐え忍ぶのです。吹雪の中での耐久は日露戦争塹壕戦を想起させ、杉元はPTSDを発症し戦争を引き摺っていることが強調されます。幸いなことに月島・鯉登組が灯台に明かりをつけてもらい、その光に気付いた杉元たちが無事に助かるという流れになります。灯台では灯台守の老夫婦が色々と良くしてくれるのですが、話を聞くと、一人娘がロシア兵と駆け落ちしてしまったとのこと。杉元はせめてもの恩返しにと娘を探す約束をします。この一人娘:スヴェトラーナは亜港監獄に収容されており、これによりアシㇼパさんと目的地が一致することになったのでした。余談ですが、ソリの修理中に鯉登音之進が金属を皮膚にくっつけてしまい、お小水で溶かして差し上げろというギャグシーンが挿入されていますが、これがアシㇼパさんとの再会場面における重要な伏線になっています。

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  • ソフィア√
    • キロランケは樺太での民族問題をアシㇼパさんに体験させることで少数民族独立運動の指導者に育てているわけですが、ついに最終目的であるソフィアの存在をちらつかせるに至ります。そしてアシㇼパさん自らの意志でソフィアに会いたいと思わせる方向に誘導していくのです。計算され尽くされたかのような誘導計画。ソフィアは若き頃のウイルクとキロランケが慕っていたテロリスト集団のリーダーで、今は亜港監獄に収容されているとのこと。ソフィアにアシㇼパさんを会わせれば、アシㇼパさんは刺青人皮の暗号を解くカギを思い出し、さらには独立運動への自覚も生まれるというものです。
    • ソフィア√の見どころは何といってもロシア人女性の体型変化。キロランケの回想ではそれはもうスラっとしたスタイルの良いソフィアが思い起こされるのですが、年齢を加算した現在のソフィアはビアダルのようになっていたのでした。スタッフたちの気合も十分で最後の提供画面のお遊びシーンでは、綺麗だったソフィアが振り返るとビアダルになり鼻息をフンスとする様子を楽しむことが出来ます。樺太編ではソフィアは解放されるだけでアシㇼパさんとはほぼ絡まずに終わってしまいますが、重要な人物のうちの一人です。ホントに極東少数民族の独立国家が作られるのかも注目ポイントです!

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