雑録

ひぐらしのなく頃に業 第10話「虐待のPTSDが発動!沙都子発狂す」の感想・レビュー

虐待など無いかのように振る舞っていた沙都子がふとしたきっかけで発狂する話。
頭を撫でようとしたらPTSDが発動し大根をリバースする沙都子の描写をとくと見よ!
狂気を振りまく沙都子の異常な様子が演出されています。声優さんの演技もすごい。
児童相談所や教員に相談しても根本的な解決はなされない児童虐待問題。
それ故解決するには暴力しかないということで前原圭一は悟史のバットを握る。
冒頭の撲殺描写は過去の世界線の記憶。今回の周回では撲殺エンドは回避できるか!?

ひぐらしの歴史的位置づけはゼロ年代後期における「泣き」から「惨劇」への転換

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  • ゼロ年代のノベルゲーはキャラ属性付与のためトラウマてんこ盛りだったものです
    • ゼロ年代のノベルゲー業界を振り返ると「トラウマ解放」がその特徴の一つとして挙げられます。葉鍵月が流行を牽引しており泣きゲーが数多く生み出されたのですが、安易に感動を演出するため、ヒロインたちに凄惨な過去や不条理、身体的欠損を負わせるなどの行為がエスカレートしていったのでした。その頂点は「かたわ少女」だったわけですが、その一方でトラウマ解放は社会的な諸問題を描き出すことと親和的でもありました。それ故、ひぐらしのキャラたちは家族問題を基礎とする現代社会が生み出した狂気をキャラ属性として付与されているのです。圭一は受験競争のストレスをエアガンで弱者を撃ち発散していたこと、レナは両親の離婚と財産目当ての愛人問題、園崎家は地方社会の封建的因習、そして今回のルートの主役となる沙都子は児童虐待の問題です。このようにトラウマ解放という装置を「泣き」から「惨劇」の手段に転換したことにひぐらしの歴史的意義があります。

 

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  • 児童相談所も教員も根本的な解決にならない!だったらやるしかないじゃないか!
    • 北条鉄平に奴隷労働させられる沙都子ですが、児童相談所は頼りにはなりませんでした。もともと悟史と沙都子は北条一族と血がつながっておらず母親の再婚の連れ子でした。それ故、家庭環境に不満のあった沙都子は父親を虚偽で訴えていたのです。これにより沙都子の発言は信用を失ってしまったのです。北条鉄平夫妻に引き取られた後、本格的な虐待を受けるようになり、この時に2度目の相談をしたのですが、この虐待は隠蔽され、さらに虐待が陰湿になっていったのです。そして今回は3度目よ。北条鉄平も流石に怪しまれると思ったのか、学校には行かせてくれるようになります。そこでの沙都子は気丈に振る舞い何事も無かったかのように過ごそうとするのですが……。いつものように圭一とじゃれ合い大根を摘まみ食いしたその瞬間でした。圭一が頭を撫でようとするとPTSD発動!圭一の手を跳ねのけた沙都子は大根を吐き出すと発狂し、喚きながら謝罪の言葉を発し続けるのでした。沙都子の狂気はクラスメイト全体に知れ渡ることになり、手をこまねいているわけにはいかないことを痛感します。果たして圭一は沙都子ルートに入ると北条鉄平を撲殺してしまうというループから抜け出すことができるのでしょうか!?次回へ続く。と、いうかひぐらし業って何クールなのかしらと。

 

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